最近よく自宅のクーラーから水が滴り落ちてきます。ARAIです。
買ってからまだ3年ぐらいなんですけどね…。何が原因なんだろう…。
さて、1週間ぶりの更新。
「ウルトラマンデッカー」第9話の感想です。
例によってネタバレを含みますので、本編未視聴の方はご注意ください。
ウルトラマンデッカー 第9話「誰がための勇姿」
バラエティ編その2、開幕
と言っても、第1クールにおける平常運転回=バラエティ編は今回次回とがおそらく最後かなと思われます。例年通りで行くならば、第11~12話は第1クールクライマックスを飾る二本立てエピソードになるでしょうし。
第1クールは、第1~3話が初期設定紹介編、第4~6話がバラエティ編その1、第7~8話で過去作客演編、第9~10話がバラエティ編その2、第11~12話が第1クールクライマックス編、第13話が総集編という構成になると見るのが妥当ですかね。
改めて本当に良い構成バランスです。今のところはですけど。
さて、今回は第1クールのバラエティ編第4弾目とも言えるエピソード。
GUTS-SELECTの誰かがメインのお話というわけではないんですが、「ダイナ」でも人気の高かったグレゴール人がゲストとして登場し、彼=ゲストキャラをメインとしてお話が展開されていきます。
TDG世代にはお馴染みと言える中村浩二さんがグレース役として出演されていたり、「ダイナ」31話を彷彿とさせる演出が散見されたりと、「ダイナ」好きにとってはニヤリとさせられるシーンがちらほら。
また、久々となるアサカゲの登場やGUTSグリフォンの活躍、DC怪獣大集結にデッカーの連続タイプチェンジなど、「デッカー」としての見どころも満載で、いわゆる「縦軸」に大きく絡むエピソードではないながらも、非常に見応えのある娯楽篇に仕上がっていると言えるでしょう。「見なくてもいいよ」とは決して言えないような。
ニュージェネレーション・ネオフロンティアを生きる者たち
カナタ
のんびりパトロールしたり、正体を知られて焦ったり、グレースに理解を示したり、トレーニングに励んだりと色々な表情で楽しませてくれます。
また、単身レッドキングへ挑み街と人を護ったグレースに対して素直に「カッコ良い」と感じたり、スフィアレッドキングを相手取りグレースとGUTS-SELECTの対戦を継続させようとしたりと、今回は「粋」な側面も見せてくれたりと、またカナタというキャラクターの魅力が深まったような印象も。
いずれにしても「今回はちょっとカナタのキャラらしくない」と感じさせない辺り、やはり絶妙なバランスでキャラ造型がしっかりと成り立っている証拠でしょうか。
印象的だったのは、グレースへ理解と敬意を示しつつも、ミカからの頼みを毅然と断ったシーン。
カナタの中では、無闇に自身の「力」を振るうことは「しない」とすでに決めているのだろうなとわかるシーンですが、この考えに至った経緯として、前回までのケンゴとの一件は決して無関係ではないのでしょう。
イチカ
さすがに前回、前々回よりは存在感を見せてくれていますが、今回もやや控えめ。
さりとて、レッドキングと戦うグレースを援護すべく、空中のソウマと連携を取るなど見せ場はしっかり確保してくれていました。
冒頭、カナタとのパトロールでのやり取りは、何だか訓練校時代を思い出させる空気感でした。
何だかんだで気の置けない間柄なんだろうなぁ。
グレース親子に対しては特段何か意見を表明したシーンはありませんでしたが、スフィアの影響で生活に困っている宇宙人と聞いては、きっと放ってはおけなかったことでしょうね。ユウコのこともあるし。
ソウマ
イチカ共々、前回、前々回よりは存在感を見せてくれていますが、やはり今回も控えめ。
前半の戦闘パートでは第6話に続いてGUTSファルコンを駆り出撃。レッドキングを仕留めるには至りませんでしたが、被弾なしという実績を残しました。
そういえば、生真面目な彼ですが、ムラホシの提案したグレースとの対戦兼訓練に対しては特段反対した素振りはなさそうでしたね。
本心ではどう思っていたのか気になるところではありますが、思ったよりもネガティブな考えは持っていなさそうですね。
生真面目ではありますが、決して無情な男ではありませんから。
サワ
レッドキングの弱点を伝えるなど地味ながら活躍を見せてくれています。まあほぼそれだけですけど。
次回はいよいよメイン回のようなので、もう少しの辛抱といったところでしょうか。
隊員たちと一緒にトレーニングに励むシーンが個人的には印象的というか意外というか。
元々は生物学の博士号を持っていた人だったと思うんですけど、流石GUTS-SELECTに入隊するだけあって基礎体力は当然に持ち合わせているようです。
ムラホシ
グレース親子の事情を知り、粋な計らいを見せてくれた隊長。
関係者にやや肩入れし過ぎとも思える姿勢は、第5話のそれを彷彿とさせます。
後半では久々となるGUTSファルコンでの出撃+グリフォンへの合体もこなしてみせました。元エースパイロットの名はダテじゃない。
今回はデッカーと会話?するシーンも見られましたが、彼の中での「ウルトラマン」への想いがやはりどうにも読み取れませんね。
まあ今回の場合、彼の中でも優先事項はスフィアレッドキングとグレースだったわけですから、そんな余裕もなかっただけかもしれませんけど。
そういえば、GUTS-SELECTの面々によく料理を振る舞っているようですね。よく奢ってるんだろうなというのはイメージできるんですけど、まさか料理もしているなんて…。なんて良い上司なんだ…。
それにしても、ナースデッセイ号の食堂ってどんななんでしょう。今まで描かれたことあったっけ?
ハネジロー
最近やっぱり大人しいよねという印象です。が、スフィアレッドキングの出現を受け「カナタ!」と呼び掛けているシーンは非常に印象的でしたね。
普通に考えれば、ただカナタの身を案じて呼び掛けたという何てことないシーンなのでしょうが、なんとなく「頼むぞ」と言外のニュアンスを感じてなりません。
わずかな場面でしたが、ウルトラマンとしてのカナタとハネジローのたしかな繋がりが垣間見えるやり取りでした。
アサカゲ
ひっさびさの登場。GUTSグリフォンのメンテナンス+訓練に同行してくれました。
彼の口からハイパーソーンレーザーが「スフィアに有効」と語られた点はかなり大きいですね。少しずつ「例のアレ」の前振りをしてくれています。
これから第1クール終盤にかけて、出番も増えてくることでしょう。
輝き弾け飛び出す光
ウルトラマンデッカー
今回のお話をもって、一回の戦闘で全タイプへチェンジ可能ということがはっきりと描かれました。
また、変身前であってもDC怪獣を召喚できること、そしてウルトラデュアルソードを使えば全DC怪獣を一斉召喚できることも判明。
こうして考えてみると、バラエティ編ながらかなり重要な要素が判明しているエピソードとも言えますね。
後半、GUTS-SELECTとグレースの対戦を阻むかのように出現したスフィアレッドキングを迎撃すべく変身。
ストロングタイプにチェンジして挑むも、波動攻撃を受け劣勢に。グレースの加勢とGUTSグリフォンのハイパーソーンレーザーによって辛くも勝利を収めることができました。
上述のDC怪獣一斉召喚は、その際にグレースを救出すべく土壇場で発揮したもので、ミラクルタイプの有する分身能力をウルトラデュアルソード経由でDC怪獣向けに増幅変換したようなものなのでしょう。
ミラクルタイプの分身能力自体、実はまだ本編では一度も披露されていないのが若干痛いところではありますが。
誰がための勇姿
宇宙格闘士グレゴール人 グレース
「鋼の魔人」の異名を持つ宇宙の強豪。イメージ的にはプロレスラーでしょうか。
「ダイナ」第31話で登場したかのグレゴール人の同族に当たるわけですが、血気盛んな若きファイターという印象だった同キャラに比べ、今回は往年のベテランファイターといった印象。無理がたたっていきているという設定と、演じる中村さんの柔らかい雰囲気がそう見せてくれているのでしょう。
全盛期に比べやはり体力に衰えは見られるものの、あのレッドキングを一時は圧倒したことからその実力は間違いなく本物と言えます。
全盛期の頃はどれくらいの強さだったんでしょう。並みのウルトラ戦士では歯が立たないかもしれません。
ムラホシを中心としたGUTS-SELECTの面々と友情をはぐくみ、本編終了後も健在であることを踏まえると、ユウコ共々、物語終盤に再登場する可能性もありますね。何ならお目当てのトリガーとも会えたりして。
ユウコもそうですが、やはり「スフィアによる被害を受けているのは地球人だけではなかった」という点と「宇宙人と和解し、交友関係を持つことができた」という点は押さえておいて良いポイントだと思います。
赤き骸の王
どくろ怪獣 レッドキング
ゴモラと並んでレジェンド級、それでいて近年の作品では地球怪獣の代表格。言わずと知れたどくろ怪獣です。
突如出現し、都市を襲撃。原因は不明です。
サワによって弱点が首であることを見抜かれ、GUTS-SELECTとグレースの攻撃の前に地中深くへ逃亡します。
どくろ合成獣 スフィアレッドキング
上述のレッドキングが地中でスフィアと融合した姿。スフィア特有の水晶突起と禍々しい赤い体色が特徴です。
訓練兼対戦を繰り広げるGUTS-SELECTとグレースの前に出現。立ちはだかるデッカーフラッシュタイプをパワーと波動攻撃で圧倒します。
その後、ストロングタイプへチェンジしたデッカーのパワーにやや怯むも体勢を立て直し反撃。この時点でスフィアゴモラよりも格上ですね。
最終的には敗れはしましたが、デッカー、GUTS-SELECT、グレースが力を合わせてようやくという辺り、その脅威の程がわかります。何なら、DC怪獣たちの力がなければグレースは犠牲になっていたわけです。
こうして考えると、スフィアザウルス→スフィアゴモラ→スフィアレッドキングと、スフィア合成獣の脅威のレベルがどんどん上がってきていることがわかります。(スフィアメガロゾーアは例外。)
ハイパーソーンレーザーというスフィアに有効とされる武器が登場した今、次なるスフィア合成獣の脅威たるや、如何ほどなものなのでしょうか。
あと、思ったんですけど、スフィアって地中にも潜んでますよね。メガロゾーア然り、今回のレッドキング然り。
ということは、スフィアたちの地球での拠点は地中なんでしょうか。それともやっぱり「何処か」から地球へワープして来ているんでしょうか。
謎は深まるばかりです…。
次回予告
待ってましたよカイザキ副隊長。満を持して、彼女にスポットが当たったお話が展開されるようです。
そして登場するのは新規怪獣と思われるネオメガス。スーツは誰かの改造かな?
次回は第10話「人と怪獣」です。
それではまた。