やっぱ、シンプル。 ~ARAIの雑日記~

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【感想】ウルトラマンデッカー 第2話「決意のカナタ」

8日ぶりの更新です。ARAIです。

今回も前回に引き続き、「デッカー」の感想になります。

 

ちなみに、「ウルトラQ 4K」の感想については、またスキを見てのんびりと再会する予定です。

筆が遅い(キーボードが遅い?)ので、一つの記事を書くのにけっこう時間が掛かってしまって、「デッカー」の感想を始めた現状ではどうしても中断せざるを得ない状態になってしまってはいますが…。

ウルトラQ 4K」の感想をもし待っていただいている方がいらっしゃいましたら、ごめんなさい。

途中で辞めるつもりはもちろんありませんので、首を長くしてのんびりとお待ちいただけると嬉しいです。

 

 

さて、それではいきましょう。「ウルトラマンデッカー」第2話です。

例によってネタバレを含みますので、本編未視聴の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラマンデッカー 第2話「決意のカナタ」

若き戦士たち、その決意の彼方に

全体としては、やはりよくまとめてくれているなという印象です。

 

主人公のみならず、主人公周りを含めた3人のドラマを中心に、新生GUTS-SELECT結成までの流れが丁寧に描かれています。今回もまた、それぞれの登場人物のキャラクターがよくわかるような演出や台詞回しが見受けられますね。

 

また、前回からすでに1年が経過しているという設定にすることで、カナタ、イチカ、ソウマの関係性の地盤がすでにできているものとし、そこからの、それぞれの決意の掘り下げという一点に集中してこの一話分を使うことができたのはかなり大きかったんじゃないかと思います。

前回のラストシーン直後の関係性の状態で、今回のようなドラマをやられても視聴者は置いてけぼりでしょうから。

 

加えて、イチカとソウマはともかくとして、ただの煎餅屋の息子だったカナタがいきなりGUTS-SELECTに入隊し、銃火器を操り、戦闘機に乗り込み、平然と戦うという構図も不自然でしかないので、曲がりなりにも「1年間みっちり訓練を受けた」という設定は、今後のGUTS-SELECTとしてのカナタの物語としても、かなり説得力と幅を持たせられると思います。

 

第2話でいきなり第1話から1年経ってました、というかなり斬新な展開ながら、その手法自体にはなるほどと納得できますね。

 

 

一方の戦闘パートは、尺自体はドラマパートに劣るものの、GUTSファルコンとGUTSホークの活躍にミクラスの登場と、密度的にはドラマパートに勝るとも劣らない、非常に見応えのある仕上がりになっていました。

デッカーの戦闘パートが短めだったのは、その密度ゆえの弊害とも言えなくはないですが、脚を負傷していたからというドラマパート由来の理由付けもなされており、その点も不自然さをクリアできていますね。素晴らしい構成です。

 

 

お話としては、前回の流れを受けての訓練校生編ということで、カナタとイチカ、そしてソウマの若き戦士たちが、それぞれの想いと決意をもって新生GUTS-SELECTへ入隊するまでの経緯を描くと同時に、彼らよりも上の世代であるムラホシとサワにも若干のスポットを当てつつ、新生GUTS-SELECTが設立されるまでを描いたものになっています。

 

ライドメカの本格的登場に防衛チームのメンバー確立と、サブタイトルこそ違えど、前回今回とでデッカーエピソード1の前後編と言っても差し支えないでしょう。

今後の伏線とも思える描写も散見されたのも、見逃せないポイントです。

 

ニュージェネレーション・ネオフロンティアを生きる者たち

カナタ

周囲からは専ら「カナタ」と呼ばれているようですね。もちろん集合時などオフィシャルな場では「アスミ」呼びでしたが。

「シン」と呼ばれることがほとんどなかったアスカとは正反対。

 

初変身以降、1年間も変身しなかった(できなかった)ウルトラマンなんて史上初なんじゃないでしょうか。そういえば、前回の戦闘終了後のウルトラDフラッシャーはどこか「消滅」したように見えました。単なる演出かと思っていましたが、本当に手元からなくなってしまっていたんですね。

 

 

今回まさかの、GUTS-SELECTの入隊を目指していたわけではなかったことが判明。…と言っても、彼の場合は「入隊を目指して訓練していたわけではなかった」というよりも「ただ訓練にがむしゃらだった」だけという感じがします。

 

前回でも描かれた、彼の「必要以上に全力で取り組む」性格、すなわち、良くも悪くも何事にもひたむきでがむしゃらな性格。

 

スフィアが襲来した時も、瓦礫に閉じ込められた女性を助けようとした時も、そしてデッカーに変身した時も、彼は常に「今、目の前で」起きていることに「全力で」ぶつかっていました。

その後、キングスフィアに閉ざされた「今」の状況を見て、じっとしていられず「訓練に励む」という道を選んだのです。

そこに、じゃあ訓練に励んだ後にこうなろうとかこうしようとか、そういった計画や計算はあまりなかったんだと思います。デッカーに自在に変身できるという状況でもなかったみたいですし、「今、自分にできること」が、「戦うため、あるいは強くなるために準備をする、訓練をする」だっただけで。

 

もちろん、彼としては何も考えずに動いているわけではないでしょう。

体育館でのシーンのように、やはり彼の中では火星で音信不通となった両親の安否が気がかりなようですし、こうして訓練を続けた先に両親や祖父の、人々の助けになりたいという想いもあることと思います。

 

ただ、彼の中で重きを置いているのはあくまで「今、自分にできること」。

両親のことは心配だけど、じゃあ今の自分に何ができるか。→訓練して強くなること。→じゃあ今は訓練を全力で頑張る。

この1年間、彼の中ではそんな自問自答が繰り返されていたのでしょう。

 

今、自分にできることに対して全力で、ぶつかってぶつかって、全力を出し切った後で初めて、その先のことを考える。

アスミ カナタとは、そういう男なのだと私は思います。

 

今回は、行軍訓練時のソウマとのやり取りでそのスタンスを垣間見ることができます。

今、目の前で起きていることは行軍訓練であり、自分がやるべきは、それに全力で取り組むこと。

脚を負傷したものの、じゃあその状態の全力はどこまでなのか、あるいはその全力でどこまでやれるのか。それをわからずして、その先を考えることはしない。

言うならば、「目の前のことに全力で取り組んだ」という過程、あるいはその気持ちを重視しているような。何ならそれを、自分の中で考えを整理したり、折り合いをつけたりする際の、一つの基準にしているようにも思えますね。

 

また個人的には、若干険悪になった雰囲気の中で、イチカに明るく礼を言い、ソウマに一定の理解を示しつつなだめるように自分の意見を伝えたシーンが印象的でした。

全力でひたむきではあっても、頑固意固地ではないというか。一応は周囲と歩調を合わせようとするところもあるみたいですね。

まあ、割とすぐキレて結果的にはソウマと衝突することになったので、こういった点に関してはまだ成長の余地がありそうですけど。ソウマの言い方の問題もありましたしね。

ただ彼を見ていく上での要素としては押さえておいた方が良いかも。

 

 

あとはやはり、ラストシーンで人々を救助するシーンですね。

ポイントとしては、前回ムラホシから咎められたのが1年も前であるということと、それをカナタがちゃんと覚えていたというところ、そして今回は一人でただ無茶をしたということではなく、「今、できること」を「3人で」決めたというところでしょう。

 

第1話でのムラホシからの教え、そして今回の訓練中のイチカとソウマとのやり取り。これらを踏まえ、まだ第2話ながら、カナタという男が着実に成長している、成長しようとしていることが見て取れます。

 

これからの展開と成長に、ますます目が離せないですね。よく作りこまれたキャラクターだと思います。

 

イチカ

訓練校生として1年間共に過ごしてきたことで、カナタとはすっかり気の置けない間柄になってきているようです。GUTS-SELECTに入隊できるのかと浮つくカナタに対して「はぁ~?」と返したジムでのシーンが印象的。

 

年齢的にはカナタ、イチカ、ソウマ共に20歳とのことで、3人とももろに同世代なわけですが、今回のお話を見るに、ソウマよりもカナタと馬が合ってそうな気がします。付き合い的にはソウマとの方が長いとは思うんですが、ソウマの普段の言動を推測するに、ノリ的にはカナタの方が一緒にいて気楽なのかも。呼び方も「リュウモン君」と「カナタ」ですし。

 

 

今回は主に衝突するカナタとソウマを仲裁する役割…なんですが、2人に振り回されるだけのただの苦労人ポジションということは決してなく、自らの意思をはっきり示すことができ、なおかつそれを行動に移すことができるという極めて芯の強い女性であることが描かれました。

 

元々は宇宙開発の仕事に就きたいと思っていたようで、これがおそらく第1話で意味深にロケットを見つめていた理由なのでしょう。そしてスフィア襲来により、その夢が断たれてしまったと。

 

なるほどたしかに、自身の実力が及ばなかったという能力的な理由で夢を挫折するよりも、スフィアという外的な、物理的な理由で夢を断たれたとあっては、彼女としても割り切るに割り切れないものがあったのでしょうね。

だからこそ、この「今」の現状を打破すべく、自分が夢を追っていたあの頃の状態に、言わば夢を追うスタートラインの状態に、世界を戻せるように、そして自分と同じような思いをする人が少しでも減るよう、彼女は「戦う」という道を選んだんですね。

 

夢を断たれた自分に、「今、できること」は何か。彼女もまた、そう問いかけ続けた1年間だったのでしょう。

 

そう考えると彼女は、図らずもカナタとよく似た考え方と生き方をしているということになります。

そして、彼女の「自信があるからやるわけではない。やらなきゃいけないから、やらずにはいられないから、やる」という想いが、また図らずもカナタと共鳴することになっていくわけですね。

 

カナタが、初めて自分の意思でウルトラマンに変身した今回、その瞬間にイチカの言葉が脳裏によぎった、イチカの言葉がカナタの背中を押したという事実は物語的にも作品的にも大きな意味を持つことになりそうです。

 

 

ところで、彼女が宇宙開発の仕事に就きたいと思うようになったきっかけは何なんでしょう。

個人的には台詞にあった「先輩たち」の存在が、彼女のバックボーンにおける何かしらのキーになっていそうな気もするんですが…。違うかな。

いずれにしても、彼女の過去についても、もっともっと掘り下げてくれるといいですね。

 

 

あと今回、脚が思うように動かないデッカーの様子を見て何かに気付いた…ように思うんですが、あれは飛来するGUTSホークに気付いた、とも取れる描写になっているんですよね。シーンカットのタイミングが微妙なところです。

個人的には、初見時は前者かなと思ったんですが、2回目以降は、苦戦するデッカーを見ていたイチカが遠方から飛来するGUTSホークに気付いた、ように思えるんですよね…。

その後カナタと再会した際もいつも通りの様子でしたし、これに関しては次回以降の展開を待たないとまだ何とも言えないかな…。

 

ソウマ

つっけんどんで不器用なキャラのテンプレのような男です。

序盤から中盤にかけては、まあ、言ってしまえばただの感じの悪いヤツなんですけどね。さりとてよーく見ていると彼の人柄がわかるようにはなっているのかなと。

地震でカナタが滑落した際に、驚き、ややもすると心配しているような表情をしていたのが個人的には印象的です。

 

 

今回のお話を見るに、彼は完璧を求める男なのかなと思いました。正しい「結果」のみを求めるというか。

彼にとって、カナタが負傷した時点で訓練は失敗であり、失敗という「結果」が出ている以上、「どこまでやれるか」「どこまでやったか」なんていう「過程」は必要ないということなのでしょう。

 

そして実際、彼の考えは正しいと思います。カナタのあの様子では、ぶっちゃけあと何十キロも行軍できなかったでしょうし、遅かれ早かれリタイアすることになった筈。

であれば、早々に行軍はあきらめ、「仲間の負傷により行軍不可という状況下において、すみやかに最良の選択をした」という「結果」にした方が、まだ訓練としての評価はマシってなもんでしょう。何より効率的です。

 

しかしこの考え方は、言ってしまえば「あきらめ」に直結するものです。もっと言ってしまえば、自身らの手に負えないであろう脅威が現れた時、手を尽くすよりも前に、敵わないだろうと戦うことをあきらめるような。

 

戦士として、人々を護る者として、GUTS-SELECTという防衛チームとして、本当にそれが正しい考え方なのか。

そう聞かれたならば、私は否と言うでしょう。

 

敵わないかもしれない。勝てないかもしれない。結果は出ないかもしれない。けれど全力で、やれるだけやってみる。それが、私たちの知るGUTS-SELECTなのではないでしょうか。

 

今回のお話の中で、ソウマの考え方が強く変化したような様子は描かれていませんでしたが、カナタとイチカと3人で腹を割って話をしたということは、少なからず彼に影響を与えたことでしょう。

ムラホシからの命令に背き、「今、できること」として、人々を救助することを「3人で」決めたというあのシーンからも、それが伝わってきます。

 

カナタやイチカら新生GUTS-SELECTと関わっていく中で、ソウマがどんな変化を見せていくのか。

個人的にはこういう、「結果」がすべてな、効率性を重視して主人公と反発し合う関係性のようなキャラというのは、とてつもなく魅力的なキャラに成長できると思っているので、今後の展開が非常に楽しみですね。

 

 

あと、GUTS-SELECTに「入りたい」と隠しもせずに強く言っていたのもけっこうなポイントです。「入らなければならない」のではなく、「入りたい」んですよね、彼は。

この辺り、父親との絡みも含めてまた掘り下げて欲しいですね。イチカ共々、彼の過去が気になります。

 

サワ

しれっとナースデッセイ号のメンテナンスをしていました。たしか所属は怪獣研究室だったと思うんですが、やはり前回説明されていたように、地球のTPUはかなり人員不足なようです。

デスドラゴ出現後は、持ち前の知識を披露するシーンも。

 

メインであるカナタ、イチカ、ソウマや、前線に出たムラホシと比べて活躍自体は少なめな筈なんですが、何やら並々ならぬ存在感と落ち着きぶりを発揮しています。

29歳と、メイン3人より十近く年上ということと、やはり宮澤さんの演技によるものでしょうか。

設定では厳しい副隊長とのことなので、今後の言動に注目ですね。

 

…というかやっぱりしれっと副隊長になっていましたね。その辺の経緯って、何か説明ありましたっけ…?

彼女もまた、ムラホシと同じくらいにバックボーンが謎…というか、気になるキャラですね。前作のヒマリやテッシンのように、掘り下げがないまま終わってしまうというのだけは避けて欲しいところです。

 

ムラホシ

怒る時は眼鏡を外す校長兼隊長。

TPU訓練校長を務めていただけあり、GUTS-SELECTが再編されるに当たって隊長に任命されたようですね。理由付けとしてはかなり自然な感じ。

 

 

今回の見せ場はやはり、有人機となったGUTSファルコンでの出撃でしょう。眼鏡を外して性格が変わったらどうしようかと思いましたが、全然そんなことはありませんでした。

 

元エースパイロットという設定に恥じない、凄まじい腕前を披露してくれました。

最終的にはカナタらを庇ったことで撃墜されてしまいましたが、あの様子だとまだ充分戦えたでしょうね。デスドラゴを斃す、まではいかないにしても、かなり良いとこまでいけた筈。

 

また、サワとの会話でデスドラゴを「よーく覚えている」と言っていました。

デスドラゴ自体がこの「トリガー / デッカー」世界において初めて出現した怪獣なので、TPUの人間としては印象深い存在なんでしょうが、どうもそれだけではないように思えてしまいます。

 

前回といい今回といい、「ウルトラマン」に対して思うところありありな様子がバリバリに伝わってくるので、彼の過去もまたかーなり気になるところなんですよね。

タツミ前隊長の後輩である、という点以外でも「トリガー」、あるいはその時代に、何かとてつもなく大きな因縁がありそうな。

 

 

そういえば、彼をして「ダイナ」におけるゴンドウ参謀の立ち位置になっていくのではというご意見を見ました。

なるほどたしかに、前回今回の「ウルトラマン」を語る際の表情を見るにありえない話ではないのかもしれません。

 

問題は、ムラホシがトリガーの正体を知っているか、という点でしょうか。

ウルトラマンも自分たちと同じ「人」であり、また、彼らウルトラマンも自分たちと同じように「今、できること」をしているだけの存在なのだと知った時、ムラホシが何を想うか、ですよね。

 

「命を大切に」と説きながらも、教え子3人を庇うために自らの命も厭わずデスドラゴの前に飛び出した男。

現状最大の戦力であるGUTSファルコンを失うことになるとわかっていても、命令違反した3人を庇った男。

このムラホシという男が、「ウルトラマン」という存在に対してどんな想いを抱いていて、どんな想いを抱くことになるのか。興味が尽きないところです。

 

HANE2

ハネジローによく似たAIユニットです。

「ハネツー」とは読まずに「エイチ・エー・エヌ・イー・ツー」と読みます。言いづらい…。

本編が進むにつれて、愛称なんかも出てきたりするんでしょうか。愛称が「ハネジロー」になってしまうと、良くも悪くも界隈で騒ぎになりそうです。

 

GUTSホークを遠隔操縦し、カナタやムラホシらの危機の前に颯爽と駆けつけました。

「トリガー」で言うところのヒマリで、MCUで言うところのジャーヴィスです。←

 

新生GUTS-SELECT6番目のメンバーとして、今後さらなる活躍を見せてくれるようですが、今のところは様子見ですかね。

 

次回で早速見せ場があるようなので、期待しておくとしましょう。

 

訓練校生の皆さん

カナタらの同期に当たる方たち。中間成績発表で、全員のフルネームが判明しました。(名前と顔が一致しない方もいますが。)

 

順位は以下の通りです。

1位 リュウモン ソウマ

2位 ノジマ キヨタカ

3位 ヤマシタ トモノブ

4位 サトウ スグル

5位 キリノ イチカ

6位 イソザキ タカノリ

7位 サカイ ナオユキ

8位 キムラ リン

9位 シバハラ アキヒコ

10位 オカムラ ユウスケ

11位 フドウ マサヨシ

12位 アスミ カナタ

 

やはり11位の「フドウ」の存在が気になるところですね。単なる遊び心か、あるいは今後「フドウ」のドラマが用意されているのか…。

 

輝く閃光の戦士

ウルトラマンデッカー

今回から別項目です。

前回の戦いから1年間、変身アイテムであるウルトラDフラッシャー共々、姿を消していたようです。

また、作中の様子から、この1年間で何度かカナタから呼びかけていたようですが、それこそだんまりを決め込んでいたんですね。

 

 

今回は、決意を新たにし、デスドラゴと対峙したカナタの呼びかけに応じ、ウルトラDフラッシャーが出現。そのまま作中時間にしておよそ1年ぶりとなる登場を果たしました。

 

登場時のポージングは、「ダイナ」OPを彷彿とさせるダイナミックなもので、「ニュージェネ」的にはなんとなく「タイガ」の演出にも近いかなとも思ったり。いわゆるぐんぐんカットも、どことなく初期ダイナを思わせつつも、デッカーのオリジナルさも感じられるようで、個人的には好きですね。

 

 

変身者であるカナタの体調がそのままデッカーに反映されることが明言され、脚を負傷していた今回は踏み込みができないというハンデを抱えたまま戦闘が展開されることとなりました。

まあそれゆえに、ミクラスやGUTSホークの出番を描くことができたわけですが…。この「変身者の体調がそのままデッカーに反映される」という点は覚えておいた方がよさそうです。

 

そして、そんな歯がゆい戦闘の中で突如発動したのがディメンションカード怪獣。ミクラス、ウインダム、アギラという面子です。メタ的には「セブン」55周年を記念した登場なわけですが、物語的にはその出自は一切不明。

デッカーそのものから生まれた、あるいは宿していたようにも見えるんですが、なぜ「ウルトラマン」の中に「怪獣」の力が宿っているのでしょうか。カナタとデッカーの初対面がスフィアの内部だったりと、デッカーの正体の謎がますます深まります。

 

ディメンションカード怪獣―差し詰めDC怪獣とでも呼びましょうか―は、今回の描写を見るに、カプセル怪獣やマケット怪獣、サイバー怪獣のように一緒に戦うというよりは、状況に応じて使い分けるお助けアイテムのような、そんなポジションでしょうか。活動時間もかなり短めなようですし。

今後の展開と、その正体にもよりますが、DC怪獣との交流や絆といった要素はあまり取り上げられないような気もしたり。

 

 

ちなみに今回のフィニッシュもセルジェント光線。デスドラゴの攻撃を躱してからの、片膝立ちでの発動となりました。

 

原初の厄災

破壊暴竜 デスドラゴ

「デッカー」初の地球産怪獣にして、本作舞台となる「トリガー / デッカー」世界において初めて出現したとされる怪獣の同種別個体です。前作ではアキトと因縁のある個体が登場していました。

 

 

本編では山中から出現。何者かに操られているなどの様子もなく、いきなり威嚇行動全開で活動を開始します。

種としての特徴である「角を折られると戦意喪失する」というセオリーが通用せず、ムラホシの駆るGUTSファルコンに右角を、HANE2の駆るGUTSホークに左角を折られてもなお戦いを止めようとしませんでした。

 

脚の負傷から全力を出せないデッカーを終始圧倒しますが、GUTSホークとミクラスの援護を受け形勢逆転。最終的にはセルジェント光線を受け敗れました。

 

 

「何か」に対して威嚇していたことや、角を折られても戦いを止めなかったことなどから、今回出現した理由が気になるところではあります。

単純に考えるならば、地球を覆うキングスフィアを警戒し威嚇していた、となるんでしょうが、スフィアらが現れてから1年も経ってからようやく動き出した辺り、どうにも釈然としません。

 

デスドラゴが警戒していたのはキングスフィアなのか、あるいはデッカー=カナタなのか、それともまた別の存在なのか…。

 

 

スフィアたち

キングスフィアが地球を覆ってからというもの、1年間沈黙を続けているようです。作中の台詞から、スフィアソルジャーさえ現れていないようですね。

 

が、それはあくまで地球での話。

今となっては知る由もない、地球の向こう側―すなわち火星―では、もしかしたらその猛威を振るい続けているのかもしれません。

あるいは私たちの知らないところで、あの超古代の戦士と、すでに一戦交えているのかも。

 

その目的や正体、デッカーや地球怪獣との関係など、今のところ本作最大の鍵を握る存在と言えそうです。

 

次回予告

いよいよ新生GUTS-SELECTが活動を開始するようです。

HANE2とGUTSホークの本格的な活躍に加えて、個人的に注目したいのはやはりアサカゲの初登場でしょう。

新規怪獣第2弾のスフィアゴモラに、ストロングタイプの登場と、次回もかなりの密度を見せてくれそうですね。

 

次回は第3話「出動!GUTS-SELECT」です。

 

それではまた。

 

 

 

 


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