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【感想】ウルトラマンデッカー 第8話「光と闇、ふたたび」

先日久々に風邪を引きました。ARAIです。

先週のダル重は風邪の前触れだったんですかねぇ…。

今はもうすっかり良くなりましたが、やはり健康って何よりも大事なんだなと痛感した数日間でしたね。

体調が良くないと気持ちも沈んでしまいがちですし。

 

さて、6日ぶりの更新になります。

今日もいきましょう、「ウルトラマンデッカー」第8話の感想です。

例によってネタバレを含みますので、本編未視聴の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラマンデッカー 第8話「光と闇、ふたたび」

ウルトラマントリガー "第28話"」

まさしく「ウルトラマントリガー」という物語の延長線上に位置するしっかりとした後日談エピソードだと思いましたね、今回の前後編は。ただの客演回なんかじゃあない。

アルファベット「26」番目たる「Z」の名を冠した「エピソードZ」が「ウルトラマントリガー」としての第26話に当たるのであれば、前回と今回のお話はそのまま第27話と第28話と捉えても差し支えないでしょう。それぐらいに「トリガー」要素の濃い内容でした。

 

前回に引き続いてのケンゴ=トリガーに加えて、今回はユナが再登場。

シズマ財団やミツクニ会長、超古代の石板にルルイエなど、前作要素が次々と絡んでいき、かと思えばまさかのユザレ復活にカルミラ復活、からの共闘と、「トリガー」好きにはたまらない展開と演出のオンパレードとなりました。

 

 

今回の内容としては、言ってしまえば「カルミラ(闇の三巨人)とケンゴ(トリガー)」にまつわるドラマの決着篇。

前作「トリガー」においてこじらせ消化不良感のあったカルミラのドラマを、今作「デッカー」における(現時点の)元凶のスフィアと絡めることで上手に再展開させ、カルミラとしてもケンゴとしても一つの落としどころに着地させたようなかたちですかね。

お話の構成的にも「トリガー」要素ありきのトンデモ展開なものにはならずに、「デッカー」としての地盤をきちんと利用した極めて順当かつ丁寧なものだったと思います。

ここでも初期3話の丁寧な地盤づくりが功を奏しているのでしょう。

 

また、ケンゴとの共演を利用して「ウルトラマンとしてのカナタ」のドラマもちゃんと深掘りしていた点もかなりポイントです。

一応は現時点での答えを出しつつも、後の大きなドラマを予感させるような含みを持たせているところもうまいなと思います。

 

 

そしてやはりどうにもワリをくらいがちなGUTS-SELECTの面々ですが、まあ、前回今回のエピソードはやむなしと割り切るしかありませんね。

各キャラへのスポットに関しては、次回以降また期待していくとしましょう。

 

ただ、ドラマそのものはともかくとして、お話的に若干のアラが見られたのは残念なところ。

メガロゾーアを前にして、GUTSファルコンとホークを出撃させなかった理由付けがちゃんとなされていないのはちょっと痛いかなと。

前回は衝撃波による影響でナースデッセイ号の行動に制限がかかってしまった状況だったのでなんとか納得はできたんですが、今回に限ってはどうにも説明のしようがありません。

 

カナタとソウマが地上部隊だったのでファルコンの出撃はできないにしても、ハネジローによるホークは出撃できた筈ですからね。

花粉に取りつかれた民間人が地上にいて危険だから出撃は避けるとか、前回ナースデッセイ号不時着時に損傷が生じたから出撃できないとか、ちょろっとでも良いから何かしらの理由付けは欲しかったところです。

 

まあ見ている側が「おいおい」とゲンナリするようなレベルのアラでは決してないので、些末な部分と言えばそれまでのもんですけどね。

前回も含めて、今回の一連のエピソードは総じて完成度の高い仕上がりになっているかと思いますし、強いて言えば、程度のものでしょう。

 

そう思わせてくれるぐらいの満足感と高揚感、そして熱量を与えてくれた二部作だったと思います。

 

ニュージェネレーション・ネオフロンティアを生きる者たち

カナタ

今回は、前回ケンゴから投げかけられた「戦う理由」を再度自分の中で問い直す流れに。

カルミラ復活を前に、戸惑いながらも迷いなく彼女を救いたいと、彼女を笑顔にしたいと心から願うケンゴの姿に、同じウルトラマンとして、あるいは一人の人間として何も感じずにはいられなかったというところですかね。

 

結果だけ言えば、「結論を先に延ばした」と言えなくもないんですが、さりとて「理由もないままなんとなく戦う」のではなく「理由を探すために戦う」という当面の方向性を打ち出しただけでも大いに意味はあると言えるでしょう。

そもそもこの場合の「戦う理由」だなんて、そんなちょっとやそっとのことで見つけられるものでもないでしょうし。

 

やはりカナタという人間としては、「今、できること」に対して「全力で」取り組むというスタンスが一番しっくり来るのかなと思います。何回も書いてますが、このスタンスは第1話から一貫してます。

 

今、目の前で困っている人がいて、今、自分には戦う力がある、できることがある。だから困っている人たちを助けるために、できることをする、したいことをする。全力でその力を振るい、全力で戦うと。

 

おそらく前回までのカナタの考え方はこんな感じだったんでしょう。

そして今回、ケンゴとの出逢い、そしてカルミラとの共闘を経て、この考えに上乗せがされることになりました。

 

すなわち、困っている人たちを助けて、自分にできることをやっていって、じゃあその先に自分は何を思い描いているの?その先にはどんな景色があるの?その先でどんな明日を見るの?と。

ケンゴらとの出逢いを通じて、カナタはその答えを探したい、見つけたいと思ったんだと思います。

 

要はスタンスと行動の、その先のビジョンを決めなければという考えになった、ということですかね。目標を持つことを決めた、というような。

 

これはおそらく「スフィアから人々を解放したい」という目標とはまた違った意味合いというか、もっと大きな視点での意味合いなのかなと思います。

 

戦う理由。戦いの先の、その景色。

彼方まで見るその明日に、今後彼は何を思い描いていくのでしょうか。

これから物語が展開する中で、いずれきっと答えを見つけられる日が来るのだと思いたいですね。

 

イチカ

ギジェラン討伐任務に当たってカナタ、ソウマ、ケンゴ、ユナと共に地上部隊として出撃します。

前回に続いて控えめではありますが、ソウマと共に銃器をぶっ放す辺りは見どころの一つでしょうか。

「実力を見せてやる!」と気合を入れるシーンが頼もしくもあり、かわいらしくもあり。こういう台詞が空々しく感じないところも「デッカー」の魅力だと思うんですよね。ちゃんとキャラが物語の中で生きているというか。

 

一応今回のエピソードで新旧ヒロイン揃い踏みということで、ユナと(あとソウマも)肩を並べて戦うシーンもしっかりあったのもグッド。アリサとアスナとはまた違う雰囲気の新旧ヒロインですね。

 

任務中にカナタとケンゴがいなくなったことをユナにはぐらかされましたが、果たして…?

 

ソウマ

やはり彼も今回は控えめではありますが、前回ウルトラマンがメガロゾーアに与えた裂傷に目をつける辺りは、流石「見つめる天才」といったところ。

ちゃんと押さえるところを押さえてくれています。

 

イチカ共々、そろそろカナタの「秘密」や「不自然さ」に気付きそうな立ち位置にいるわけですが、果たして、この辺りは後のドラマへつながっていくのでしょうか。

 

あとカナタの夢の中では見事な大阪弁と満面の笑顔を見せてくれます。夢の中の出来事とはいえ、このギャップにやられる方もおられるでしょう。(←)

撮影現場は楽しかっただろうなぁ。

 

そういえば、現GUTS-SELECTはユナとユザレの関係は知らないんですかねやっぱり。

ユナの呼びかけ→ユザレ復活までの流れの戸惑いと驚きの表情は、上述の大阪弁とはまた違う意味で一見の価値ありかもしれません。そら驚くわな。

 

サワ

仕方のないこととはいえ、今回は一段と存在感がありません。

カナタの夢の中でのシーンがピークというのがまた哀しいところ。私服姿が見られたのは良かったですけど。

次回以降の展開と活躍に期待だ。

 

ムラホシ

やはり前回今回と、イチカソウマよりも存在感が薄めです。それでもサワよりはだいぶマシか。

規則違反になるとわかっていながらも、タツミの考えを継承しケンゴとユナに出撃許可を与えたり、ネオマキシマ・ナースキャノンを発射したり(防がれましたが)と、一応の活躍は見せてくれています。

 

トリガー出現を前に、彼の中の「ウルトラマン」への想いと本音が聞けるかもと期待していたんですが、今回の一件ではついに語られることはありませんでしたね。残念。

ドラマ的にまだ明かすには早い、ということなんでしょうか。やっぱり中盤から終盤辺りの展開につながるのかな。

 

あと前回ギャグで流されつつある火星との行き来についても結局うやむやのままで終わってしまいましたね。

あるいはムラホシはもう気付いているとか?だからウルトラマンのことを語らなかったんでしょうか。本人であるケンゴが近くにいたわけですし。

 

ハネジロー

最近大人しいねという印象です。本編よりもミニコーナーの方がフルスロットルに思えてなりません。

次回以降に期待です。

 

アサカゲ

影が薄いです。あ、影が浅いです。←

今回も出番はなし。しかしまあ、第1クール終盤には間違いなく出張ってきてくれるでしょう。例のアレの登場が目前に控えているわけですから。

 

ケンゴ

前回に引き続き登場。

カルミラの復活に驚き、戸惑いこそすれ、彼女を救いたいという想いに一切のブレはありません。

このスタンスと、ケンゴ自身の夢見る未来(ビジョン)こそが今回のエピソードの主軸であり、また主人公であるカナタへ絶大なる影響を与えることになりました。前作主人公の名はダテじゃあない。

 

カルミラにルルイエにと、今回は驚きと戸惑いの表情が多めでしたが、ユナの存在によりそれを補って余りある笑顔を見せてくれました。やはりケンゴはこうでなくては。

 

最終的には救出し和解したカルミラと共に宇宙(火星)へ戻ることとなりましたが、今回のお話を見るに、終盤で再度登場してくれそうな感じはしますね。ムラホシらどころか、カナタとでさえ直接的なやり取りなく別れたわけですし。あるいは劇場版かな?

 

ユナ

前作ヒロインです。現在はTPUではなく、シズマ財団に身を置いているようですね。会長もご健勝な様子。

ケンゴ共々、その真っすぐなかわいらしさはバツグンに健在です。

ああ、あそこにアキトがいてくれたらなぁ。

 

今回はシズマ財団の使者として駆けつけたわけですが、後半からはGUTS-SELECTとして任務に参加、と思ったら終盤ではユザレとして戦闘に参加。

超振動波をぶっ放すわカルミラ救出に一役買うわギジェランとルルイエの関係性も分析するわかわいいわで前作ヒロインの面目躍如な八面六臂の大活躍を見せてくれました。

 

ユザレの力はまだわずかながらに残っているようですが、さりとて火星でケンゴに呼びかけたもう一人のユザレ?の存在を感知しているかは微妙なところですね。後からケンゴに聞いたかもしれませんが、この点は押さえておいた方が良いかも。

 

ユザレ

前回登場したのとは別人の、いわゆる「トリガー」での本家ユザレ…の力がわずかにユナの中に残っていたことからこの度晴れて復活。

この力が徐々に弱まって来ていることは「エピソードZ」でも語られていたかと思いますが、しかしながらその実力の程は健在と言うべきか、メガロゾーアからカルミラを解放せんとするデッカーを援護しました。

 

ユザレ?

なんと今回登場はなし。真相解明はまさかの持ち越しになりました。

やはり正体はスフィア絡みか、あるいは彼女の正体と出自、そしてその目的こそが、スフィアとの決着における鍵になるのかもしれませんね。

 

光と闇

ウルトラマンデッカー

ケンゴの想いに全力で応えるかたちで再びトリガーと並び立ちます。

ストロングタイプ×パワータイプを見せてくれた前回に続き、今回はミラクルタイプ×スカイタイプを見せてくれました。

 

ある意味規格外とも言えるであろう、ミラクルの力でスフィアメガロゾーアの中からカルミラを救出する(引っ張り出す?)ことに成功しました。その際の言葉はアスカを、ダイナを彷彿とさせるものでしたが、ちょっと意味合いが異なるかも。

 

フィニッシュは久方ぶりとなるセルジェント光線!

闇の巨人と共闘するという、ウルトラマン的にも非常に稀有な経験をした存在となりました。

 

戦闘後、ケンゴからウルトラデュアルソードを受け継いだことから、今回は事実上の戦力アップイベントになりました。

次回以降の活躍に期待です。

 

ウルトラマントリガー

カルミラを救うべく、デッカーと共にスフィアメガロゾーアに挑みます。

今回は隊服姿で同時変身を見せてくれました。

 

前回お預けだったスカイタイプ×ミラクルタイプを無事に見ることができましたね。

てっきりグリッターとミラクルが並び立つのかなとも思ってたんですが、まあ順当に考えるなら「青」同士が良いですよね。少し考え過ぎていたようです。

今回は久々となるサークルアームズも召喚し、坂本監督らしいスピード感と迫力感満載の戦闘パートを拝むことができます。

 

そして今回最大の見どころと言えばやはり、あのカルミラとの共闘でしょう。

「トリガー」好きにはたまらない、夢のような戦いとなりました。

あのグリッターが、カルミラと並んで敵に技を放つ日が来るとは…。いやぁ、たまりません。

 

一応まだ隠し玉というか、もう一枚カードはある筈なんですが、それに関しての扱いは正直何とも言えません。

あれはイグニス=トリガーダークありきの力なわけですし、もしかしたらもう二度と映像作品には登場しない姿、なのかも。

あるとしたらギャラファイかな。

 

妖麗戦士 カルミラ

そんなわけでサプライズ気味に復活→参戦した闇の巨人。

いわゆる前作ヴィランポジションなわけですが、今回の扱い的にはヒロインと言って差し支えないと思います。「光のヒロイン」であるユナと対をなす、「闇のヒロイン」といったところ。

 

スフィアを取り込んで復活したメガロゾーアに付随するかたちで、おそらくカルミラ本人の意図しないかたちで復活した、ということなんでしょうね。

彼女としてはトリガーへの想いはきっと完全に消えてはいないのでしょうが、さりとて闇を否定しなかったマナカ ケンゴに対しても「あたたかい」想いを抱くことになったようですね。

そっちが闇を否定しないのなら、こっちも光を否定しないと。

 

しかして、再びトリガーと肩を並べて戦う間柄となったカルミラ。

作中の描写ではダーゴンとヒュドラムの魂?もまだ健在なようですし、闇の三巨人が復活する日も近いのやもしれません。

 

坂本監督つながりで、今後ギャラファイに参戦、なんてこともあるかもしれません。GRFと合流したら色々と面白いかも。アブソリューティアンとの絡みも期待できますね。

 

いにしえの忘れ形見

邪神 スフィアメガロゾーア

つまり今回は、邪神そのものの意思によってスフィアを取り込んで復活した、ということになるんでしょうかね。

復活の過程で、元々「中」にいたカルミラも併せて復活したと。

 

ギジェランを完全に破壊せんとするネオマキシマ・ナースキャノンを阻むかたちで再臨。

前回に引き続きトリガー&デッカーの二大ウルトラマンを相手にまったく引けを取らない戦いを展開します。

 

最終的に敗れはしたとはいえ、トリガー、デッカー、新生GUTS-SELECT、カルミラを同時に相手取った辺りは流石の実力ですね。

スフィアによる能力底上げもあったことでしょうが、やはりそこは前作ラスボス。とても第7話や8話辺りに出てくる敵とは思えないほどの超強敵でした。

 

超古代植物ギジェラン

ケンゴの育てたルルイエそっくりの姿をした超古代の植物。

ユナの話で解釈するに、ギジェランがルルイエに似ているのではなくて、ルルイエがギジェランに似ている、ということなんでしょうかね。

 

「トリガー」最終決戦での出来事を発端として、スフィアの影響をきっかけに現代に復活し、さながらマンモスフラワーの如く、巨大に成長していきます。

モチーフは言わずもがな、「ティガ」におけるギジェラです。

 

最終的にはシズマ財団の開発した除草剤であえなく枯らされることとなりました。

作戦ではネオマキシマ・ナースキャノンで完全に破壊される予定でしたが、スフィアメガロゾーアによって阻まれたのでまだ本体は残っていることになるのかな?

根っこごと枯れている筈なので、花粉の危険はなさそうですが。

 

次回予告

モンスアーガーに続いて今度はグレゴール人ですか。

「ダイナ」からのリバイブ怪獣の選抜が絶妙に好みなんですよねぇ。

 

…って、あれ!?

あの人ってまさか…!?

 

次回は第9話「誰がための勇姿」です。

 

それではまた。

 

 

 


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