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【感想】ウルトラマンデッカー 第18話「異次元からのいざない」

2週間ぶりの更新になりました。ARAIです。

時間が掛かってしまいましたが、なんとか今日中に更新できて良かったです。

 

さて、それではいきましょう。「ウルトラマンデッカー」第18話の感想です。

例によってネタバレを含みますので、本編未視聴の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラマンデッカー 第18話「異次元からのいざない」

アガムス再び―、そして動き出す物語

アガムスの再登場にヤプール接触、さらには第1415話でのアスミとのやり取りや第8話でのケンゴとカルミラの関係性などにもフォーカスされ、これまでの流れを踏まえた上での新たな展開を予感させる内容に仕上がっていました。

第一部のエピローグ編、兼、第二部のプロローグ編とも言える内容だった前回前々回というインターバルをはさみ、今回からまたお話を大きく動かしていくよと宣言されているような、そんな印象を受けましたね。

そういう意味では「デッカー」第二部の真の始まりと言えるエピソードなのかも。

 

 

アガムスに対するカナタの葛藤を、視聴者がうんざりしない程度のボリュームとあんばいで丁寧に描きつつ、ケンゴとカルミラの関係性を交えて展開された心情描写は特に印象的でした。

次回の展開のための下準備という側面もあるんでしょうが、ここでケンゴのことを出してくるのは素直にうまいなと思います。

 

また、アリブンタ&テラフェイザーという異色のタッグを相手に展開された戦闘パートでは、土を激しくまき散らせて戦う「半」地下戦闘や、全タイプチェンジにウルトラデュアルソード&デッカーシールドカリバーなど、特撮的にも演出的にも極めて見応えのある画が多いです。

 

まあ、せっかくおびき寄せたのにあっさり正体を明かしてしまうヤプールや、アリブンタの登場を受けてそのヤプールにすぐさま背を向けてしまうソウマらなど、主にドラマパートで若干のツッコミどころが散見されたものの、総じて楽しめるエピソードに仕上がっていたと思います。

 

 

監督は今回から坂本監督にバトンタッチ。

次回でトリガーが再登場するので当然と言えば当然の抜擢でしょう。

メイン監督を務められた「ギンガS」や「ファイトビクトリー」など、ニュージェネ監督陣の中でも何かとヤプールに縁ある方でもあります。

 

ニュージェネレーション・ネオフロンティアを生きる者たち

カナタ

アスミの残した言葉を胸に、アガムスを救う術を考え続けている様子。

まあ前々回のことがあるのでさすがにあからさまな迷いはもうなさそうですが、さりとてあまりにも漠然とした、と同時にあまりにも知らないことが多すぎる状況を受けて、どう動けば良いのかを悩んでいるような状態…なのかもしれません。

 

現状はアガムスを救う、救いたいという方向で動こうとしているようですが、そのためにまずはアガムスの話を聞きたいと考えているのでしょう。事情も言い分もほとんど知らないわけですし。

 

しかし、彼は止まらない。彼の憎しみと敵意は、止まることなく自分に、地球に向かっている。

 

ならばこそ、まずは止めようと。

彼の行動を抑え、彼の命を護り、その上で彼を救う手立てを探ろうと。

 

今回のカナタのハイライトとしては、こんな感じだったのでしょう。

 

最終的にはそこに付け込まれるかたちで、結託したヤプールとアガムスによって別空間へ飛ばされることになってしまいましたが、図らずもそれがケンゴとの再会につながりそうです。

「いま戦っている相手を救いたい」という、おぼろげながらも明確な目標が定まりつつあるカナタにとり、次回がまた一つのターニングポイントになりそうです。

 

イチカ

活躍自体は控えめながらも、存在感が薄くなっているように感じないのは彼女のキャラクターの強さゆえ、と同時に前々回の流れがあるからでしょうね。決してビンタのおかげではありません。

 

あの時カナタにしっかり寄り添った彼女(とソウマ)だからこそ、その延長線上にある「いかにアガムスを救うか」という今回のテーマを前にしてもその存在感が薄れることがないというか。

あるいは悩むカナタに「難しいね」と共感したシーンに白々しさや薄っぺらさを感じなかったというか。

 

こうして考えていくにつけ、やはりメイン3人組の関係性はかなりしっかり作り込まれて、築き上げられているなと改めて感じますね。

 

あとは彼女個人のドラマ要素がもうワンパンチあれば盤石なんですが…。

 

 

次回、デッカーと共にカナタが行方不明となった状況を受けての彼女のスタンスが気になります。

 

ソウマ

「トリガー / デッカー」世界で初めて確認された「超獣」の命名者となりました。

 

今日も今日とて地上部隊としてキレキレの判断と行動力を見せてくれています。

メイン3人組で行動する際は…というかいわゆる「平」隊員の中ではもうすっかり司令塔ですね。サマになってます。

 

アリブンタの出現を受けて、背後にいたヤプールを警戒する描写が一度もなかったのが唯一残念なシーンでしたね。

前半でカナタへ語り掛けた際は、彼の話を聞きながらもちゃんと周囲への警戒を続けていたので、なおさら不自然さが目立ってしまいました。

まあ描写的におそらくアリブンタの出現と同時にヤプールは姿を消したんでしょうけど、それならそこはしっかり描いて欲しかったですね。

 

 

言い回しはややキツめではありましたが、カナタに語り掛け歩み寄るシーンと、ニセカナタが何者かの擬態であることを早々に見抜き臨戦体勢に入ったシーンが印象的でした。

 

イチカ共々、デッカーとカナタの不在を前にどういう言動を見せるのかが気になります。

 

サワ

GUTS-SELECTの中では一番控えめでした。

どうにも最近、なんというか、特段存在感が薄くなっているというわけではありませんが、どうにも活躍は少なめと言わざるを得ませんね。これといった見せ場をもらえていないというか。

 

どうにかお話が最終章に突入してしまう前に、せめてネオメガスのお話並に彼女が出張るエピソードをもらいたいところですね。

仮に最終章で何かしら見せ場をもらえたとて、今の状態のままだといまいち盛り上がりに欠けてしまいそうな気もしています。

 

後半以降はカナタら地上部隊にアリブンタの対応を任せて何故かそのままフェードアウト。

司令室で適宜状況は把握していたようですが、ナースデッセイ号を駆り援護に駆けつけるということもなく。

 

ポジション的には彼女に「超獣」と命名して欲しかったところです。

 

ムラホシ

サワ同様、今回は控えめ。

まあ前回めちゃくちゃメイン張ってたのでそこまで気にはなりません。

 

アガムスのことを気にするカナタへ語り掛ける辺り、押さえるところは押さえてくれていました。

 

ハネジロー

GUTSホークのみならずGUTSファルコンまでも操りアリブンタを迎撃。善戦しますがグリフォンフォーメーション直後に撃墜されそのままフェードアウト。

エンディング直前にカナタの身を案じるシーンがあり、やはりこちらも押さえるところは押さえてくれている印象です。

 

アガムスことアサカゲの裏切りについてのコメントはまだなし。

 

 

アガムス

ダイナミックタイプに敗れて以降、逃亡生活を送っていた様子。

TPU隊員に囲まれたところを救われるかたちで、ヤプールと関係を持つことになります。

 

「個人的な恨みはない」としていたカナタを今では「危険で邪魔な存在」と認識し、いよいよ本格的に始末しようと考えているようです。

が、見たところどうにもまだ迷いが垣間見えるというか、一線を守っているようにも見えます。

ヤプールに「殺害」を依頼したのではなく、地球から「連れ出させた」辺り、踏ん切りがついていない証拠かも。

 

正体を明かして以降、今回がカナタとのセカンドコンタクトになったわけですが、まだまだ色々と内に抱えていそうですね。

詳しい経緯はまだわからないながらも、こりゃあかなりこじらせた気持ちや事情がありそうです。

レリアの正体もまだわからんままですし。

 

次回以降、デッカー不在となった地球でどのような動きを見せるのでしょうか。

 

輝き、弾け、飛び出し、迸る

ウルトラマンデッカー

アリブンタからソウマとイチカを護るために変身。あの距離感だと気付かれてそうな…。

 

今回はダイナミックタイプを含めた全タイプを披露し、同時にウルトラデュアルソードとデッカーシールドカリバーも使用するなど、てんこ盛りな戦いとなりました。これでDC怪獣も登場してたら文字通り総力戦でしたね。

 

特に印象的だったのはミラクルタイプの戦闘。

瞬間移動に浮遊に格闘に分身にと、カナタがデッカーとしての能力を確実に使いこなせてきているというか、実力を上げてきているというか。

アスミ変身時のデッカーのような戦い方を見せる日も近いかも。

 

 

そしてやはりと言うべきか、ダイナミックタイプはカナタ固有の形態であることが示唆されました。

発現の経緯を踏まえると、まあそうだろうなという感じはしますが。

さりとてそれがアガムスがカナタをより警戒する要因になってしまったことはある種の皮肉かもしれません。

 

 

異次元からのいざない

異次元人 ヤプール

言わずと知れたウルトラ戦士の宿敵。ニュージェネ的には「ファイトビクトリー」以来となる参戦ですかね。

デッカーを斃さんと目論むアガムスに接触を図り、協力を申し出ました。

 

目的はまあ相変わらずウルトラマンへの復讐なのでしょうが、さりとてカナタとの接触時に即座に殺害しようとせず、(おそらく)アガムスの意向通りに戦闘後の不意討ちで別空間へ連れ去る辺り、妙に真面目というか律儀というか。

エンペラ星人やジュダに仕えて?いたこともあるわけですし、何だかんだで利害一致関係の相手には筋は通すタイプなんでしょう。

 

一応は思惑通りにデッカーを手中に収めたわけですが、次回以降はどんな動きを見せるんですかね。

登場した超獣はアリブンタのみで、今のところそこまで本格的な大攻勢を仕掛けて来ているようには見えませんが…。

まさかスフィアとも関係を持っているだなんてことはなかろうと思いますが、さて…。

 

個人的にはせっかくなので巨大ヤプールはお披露目して欲しいなとは思ってるんですけどね。「A」50周年ですし。

 

大蟻超獣 アリブンタ

「トリガー / デッカー」世界における超獣第一号としてヤプールにより差し向けられました。

これまでけっこうな回数の怪獣撃破に貢献してきたGUTSグリフォンを撃墜し、さらにストロングタイプのデッカーをも抑え込んだ辺りは、超獣の面目躍如といったところですかね。

 

最終的にはミラクルタイプとの疑似タッグマッチによってグロッキー状態にさせられた後、ダイナミックタイプの一撃を受けあえなく敗北することとなりましたが、デッカーを別空間に引きずり込む一助になったので役割は充分に果たしたと言えるでしょう。

 

テラフェイザーとの正面衝突はニヤリとさせられるシーン。

 

電脳魔人 テラフェイザー

一度はダイナミックタイプに敗れたものの、フェイズライザーとディメンションカードがある限り何度でも召喚できるようですね。あるいは描写を見る限り、平時は別空間に格納されているのかも。

 

相も変わらず高い戦闘力を発揮しアリブンタと共にデッカーを追い詰めますが、メキメキと力をつけてきている今のカナタ=デッカー相手ではさすがに分が悪かったのか、ダイナミックタイプにさせるまでもなく敗北を喫することとなりました。

 

この様子だとこれからもアガムスの登場に合わせてちょくちょく登場してくれそうですね。良かった良かった。

 

次回予告

月面を舞台に、再びあの男が帰って来てくれるようです。

ヤプールにスフィアにギャラクトロンにと、色々とてんこ盛りになりそうな予感…。

 

次回は第19話「月面の戦士たち」です。

 

それではまた。

 

 

 


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