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【感想】ウルトラマンデッカー 第21話「繁栄の代償」

3回目の挑戦にしてPS5が当選しました。ARAIです。

いやぁ、嬉しいですね。同時にびっくりもしていますが…。

まあそう遠くない未来にどうせPS5 Proみたいな新型が出るんでしょうけど、意中のものは手に入れられる内に手に入れている方が良いでしょう。新型が出た時に経済的にも時間的にも余裕があるかどうかなんてわかりませんからね。

何よりやりたいタイトルもたくさんありますし、ここは迷わず購入することにします。

 

さて、それではいきましょう。「ウルトラマンデッカー」第21話の感想です。

例によってネタバレを含みますので、本編未視聴の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラマンデッカー 第21話「繁栄の代償」

新旧「D」、夢の共演!

こりゃまたやってくれたなという印象でした。

スフィアジオモスの誕生と三度現れるスフィアザウルス。GUTS-SELECT決死の作戦にアガムスの登場、何故か変身できないカナタ。そして、時空を超えて駆けつける「もう一人の」ウルトラマン―。

 

展開から演出から劇伴から、何から何まで見逃せない、凄まじい熱量を帯びた濃密なエピソードに仕上がっていました。

前回のエピソードとの良い意味での温度差が、またこの熱に拍車をかけてくれているような気もしています。

 

 

さて、お話としては、Sプラズマ増殖炉などという怪しさ満点のスフィア由来の新エネルギーが原因で誕生したスフィアジオモスの脅威に、GUTS-SELECTが総力を挙げて立ち向かうという内容。

スフィアジオモスの迫力と脅威もさることながら、時空変動により発生したワームホールを通じて次々にスフィアザウルスが現れる様子はまさに暗雲たる未来を予感させるに充分なもの。

アガムスの話を聞いたカナタでなくとも絶望してしまうことでしょう。

 

そんな怒涛の展開の中、サプライズ登場を果たしたのが「もう一人のウルトラマン」ことウルトラマンダイナ。

アガムスの示唆した未来における地球人の蛮行や、Sプラズマ増殖炉を利用したGUTS-SELECTの反撃作戦など、今回はなかなかに見どころも多いんですが、やはりこの「ダイナ参戦」からの新旧「D」の共演は最大にして最高の見どころと言えるでしょう。

 

オープニングのクレジットから大方の予想はしていましたが、まさかこれほどとは思いもよりませんでした。

詳しくは下述ダイナの項目で書こうと思いますが、最大級のこだわりと最上級のリスペクトに満ち満ちた、ウルトラシリーズでも最高級の客演回でした。

何なら「過去作の変身者が登場しない(できない)」客演回という条件に限定するなら、個人的には過去最高の客演回だったと思ってます。次点は「X」のネクサス客演回あたりかな。

 

 

そんな今回はやはりというべきか、前回に引き続き田口監督が担当しています。

前作「トリガー」におけるティガ客演回でも相当な完成度を誇る一編を見せてくれています。

このまま新旧TDG共演回をコンプリートしてくださっても良いのですよ…?

 

そういえば今回は、スフィアの死骸の所持や利用を規制する法律はまだない、GUTS-SELECTには企業の方針に干渉する権限がない、上層部から政治的なアプローチをしてもらうなど、作品としての世界観やバックボーンをグッと広げるような、展開に説得力を持たせてくれる台詞回しも散見されましたね。

元々「デッカー」は全話を通じて、そういう「痒いところ」にきちんと手の行き届いた構成をしてくれていましたが、今回もまたそれが冴えわたってますね。

さすがは「ゼットホルダーは地球人には視認できない」と作中で明言させた田口監督だ。

 

ニュージェネレーション・ネオフロンティアを生きる者たち

カナタ

第2話以来となりますかね。変身したくてもできないという現象が発生してしまいました。

まあ今回はウルトラDフラッシャーの召喚自体はできているので、第2話の時と症状は違いますが。

 

アガムス曰く「未来に絶望した」から変身ができなかったとのことですが、その後の描写を見るに、厳密には「絶望した」というよりも、未来の地球人の行いをアガムスから聞いたことで戦うこと自体に「迷いが生じた」と見た方が良いのかなと思います。

「今」を護り「未来」へ繋ぐために戦っていた筈が、その繋ぐ先の「未来」自体が誤っている、すなわち「今」を護り戦うこと自体が誤りなのではないかという恐れにも近い迷いのような。

 

最終的には迷いなく懸命に戦う仲間とダイナの姿を見て奮起。自らを鼓舞し、何とか無事変身にこぎ着けることができました。

別れ際にダイナから受け取った言葉がかなりのダメ押しとなってカナタの心に刻み込まれたであろうことは明白なので、いつかの時のように、今回のアガムスの言葉でうじうじと悩むことはなさそうですね。

 

イチカ

前回の反動もあってか今回は控えめ。

後半に地上部隊として出動していましたが、活躍は薄めです。

 

ソウマ

カナタを交えたヒヤマに対する態度は彼らしさ満点でしたね。

冷静かつ客観的に物事を「見つめ」つつも、事態が悪化し彼を突き放した際に放った言葉と垣間見せた熱さこそ、ああ、リュウモン ソウマだなぁと。

 

後半はカナタやイチカらとは独立して地上連絡用のエアシャトルでの任務となりました。

地味ながらもダイナを援護するなど、かなりおいしい役回りをもらえていました。

 

サワ

前半は現着早々にスフィアジオモスにナースデッセイ号を撃墜されたため、操舵士としての活躍はありませんでした。残念。

後半はカナタ、イチカと共に地上部隊として出動。的確な命令を出し見事にダイナを援護。

ブリーフィング時にも存在感を発揮してくれていましたし、一時の活躍のなさを思うと、最近は嬉しい限りです。

 

ムラホシ

スフィアジオモス&スフィアザウルス撃滅作戦をサワと共に立案し、ハネジローと共に航空不能となったナースデッセイ号で奮闘していました。

急場しのぎのSプラズマナースキャノンに耐え切ったスフィアジオモスを受けて即座に代替案を出し対応を試みるなど、今回も隊長らしく、要所要所で存在感を発揮して締めるところを締めてくれています。

 

テラフェイザー内部にて検出されたスフィア反応に驚愕するシーンがわざわざ描かれていることを思うと、次回以降の展開で対アガムス絡みで何かしら大きな役回りを担うことになるのやもしれません。

 

ハネジロー

全編にわたって存在感はありますが、スフィアジオモスにGUTSグリフォンを撃墜された後は専ら分析+通信係に徹さざるをえなかったので、活躍として地味めでした。

 
アガムス

弾切れになったカナタへひょいとリロード用の弾倉を渡してあげるというお茶目な登場をしてくれました。

あの場で不意討ちにカナタを始末しようとしない辺り、やはりどうにも人の好さというのか、踏み切れなさというのか、アガムスを一概に「悪」と断ずることのできない部分が見て取れます。

 

今回のお話を見るに…、うーん、やっぱりカナタに「理解」を求めているんでしょうか。それとも自身のどうにもならない復讐心を正当化してくれる存在を求めているとか?

私の目には、地球人がこれから良くないことをするんだよということを、一生懸命カナタに説得しようとしているようにも見えるんですよねぇ。

 

あるいは自分が何をしたいかもすでに自分自身ではわからなくなってきているのかもしれません。

でないと説明がつかないですもん。正体と目的を明かしたあの時から、行動に対する一本筋が通っていないような。

 

 

今回は身体にスフィアを宿している、あるいはスフィアに身体を蝕まれているかのような描写が見られました。

バズド星の未来と併せて、次回で諸々語ってくれるかもしれません。

 

 

あとそういえば、第19話のカナタ不在時には何か水面下で動いていたんでしょうか。

ヤプールがいなくなったことにも特に言及はありませんでしたし、それについても次回で何かしら明かして欲しいですね。

このままスルーされたら笑うしかないけど。

 

運命の光の中で

ウルトラマンデッカー

カナタの迷いを受けて一時変身不可となりましたが、自らを鼓舞したカナタの強い決意を受け改めて変身。

登場早々に出し惜しみなくダイナミックタイプへとチェンジし、歴戦の英雄たるダイナと肩を並べて戦うこととなりました。

テラフェイザーの支援を受けるスフィアジオモスが相手ではさすがのダイナミックタイプでも少々苦戦を強いられていたようですが、ダイナの援護を受け形勢逆転。

 

終盤、ダイナより授けられたあの力は、差し詰め疑似TDスペシャルとも言うべき威力を秘めているのでしょう。

ダイナミックタイプにトリガー、さらにはティガ&ダイナという新旧TD4人分の力が乗っかった一撃というわけですね。

 

ウルトラマンダイナ

スフィアジオモスの生み出した時空変動によるワームホールを通じ現れたもう一人のウルトラマン

その佇まい、戦闘スタイル、そしてカナタへ掛けた言葉などから、まず間違いなく、我々の知るアスカ・シンが変身したダイナであると思われます。

かつてネオフロンティアスペースを救った伝説の英雄にして、数多もの宇宙と時空を巡りヒカリノキズナを紡ぐ戦士が、ついに「トリガー / デッカー」世界に降臨することとなりました。

 

今回は駆けつけついでにスフィアザウルスを一撃で仕留めつつ、まさかまさかの「ダイナ」初期変身バンクで登場。お馴染みのBGMを引っ下げ、颯爽とスフィアジオモスに挑みます。

 

その後、テラフェイザーの介入によりさすがのダイナも劣勢に…なるかと思いきや、すぐさまストロングタイプへチェンジ。

スフィアネオメガスに匹敵するか、それ以上の実力を持つと思われるスフィアジオモスとあのテラフェイザーを同時に相手取ってもまったく引けを取らない戦いを見せてくれます。

 

デッカーと合流後は新旧Dのタッグマッチを展開。

一筋縄ではいかないと判断したのか、スフィアジオモスのバリアをフラッシュサイクラーで打ち消すシーンはネオダランビアの亜空間バリアを破るシーンのオマージュでしょうか。

その後はTRメガバスターを発射しようとするテラフェイザーに向けてウルトラフォークをぶち込んだり、ゼロ距離ソルジェント光線でスフィアジオモスのスキをつくったり、デッカーに力を授けトドメを譲ったりと、どちらかと言えばアタッカーというよりはアシストに近いポジションだったように思いますね。まさに先輩の貫禄。

「サーガ」や「オリジンサーガ」時代よりもさらに磨きがかかってます。

 

最終的には無事にスフィアジオモスを撃破したデッカー=カナタへ向け、「未来は誰にもわからない」という言葉を贈り、サムズアップと共に再びワームホールの中へ姿を消しました。

 

 

登場シーンの演出と劇伴に始まり、「一回限りの」タイプチェンジ、フラッシュサイクラーにウルトラフォーク、「少年宇宙人」からの台詞の引用にと、まさに「ダイナ」に対する最大級のこだわりと最上級のリスペクトに満ち満ちた、最高級の客演でした(上にも書きましたが)。

 

繁栄の代償

Sプラズマ融合獣 スフィアジオモス

Sプラズマ増殖炉のエネルギー源とされていたスフィアが、自らと周囲のエネルギーや物質を吸収して誕生した新たな合成獣

GUTSグリフォンに加えて、バトルモードとなったナースデッセイ号を撃墜せしめ、時空変動によるワームホール生成でスフィアザウルスを未来から召喚することができるなど、作中トップクラスの実力と脅威を秘めた存在です。

ゴモラレッドキング、ネオメガスなど素体となった怪獣がいないにも関わらずこれほどまでの力を有する辺り、元となったスフィアの正体も気になるところです。まさかただのスフィアソルジャーってことはありますまい。

本編では主にダイナと交戦。

テラフェイザーの支援を受け、歴戦の英雄たるダイナを二度も地に伏せさせるなどその実力を遺憾なく発揮します。

が、展開したバリアはフラッシュサイクラーに破られ、テラフェイザー撤退後はゼロ距離ソルジェント光線に怯まされるなど、徐々に劣勢に。

最終的にはダイナより授かったデッカーの新技を受けあえなく敗北することとなりました。

 

スフィアザウルスと同様、現時点において素体となった怪獣がいない(あるいは不明な)合成獣ということで、スフィア軍勢の中でも上位に当たる存在なのではないかと個人的には思っています。

終盤にまた出て来てくれないかな。

 

精強融合獣 スフィアザウルス

GUTS-SELECTに撃滅させられたり、ダイナに瞬殺されたりと、今回ですっかりスフィア軍勢の尖兵ポジションを確立しました。

惑星を呑み込むための下準備をする辺りも尖兵らしいっちゃらしいですか。

このタイミングでまたコイツが出現してくる辺り、来たる「アイツ」の下準備も兼ねているんでしょうね…。

ダイナに瞬殺された個体も合わせると今回で合計4体も出現したことになるわけですから、バロッサ星人もびっくりな登場頻度です。

 

スフィアジオモスと寄り合って何やら意思疎通みたいなことをしてる姿がちょっとかわいい気もしています。

 

電脳魔人 テラフェイザー

ダイナ登場を受けてアガムスが召喚・搭乗。スフィアジオモスと二体がかりでダイナに挑みます。

 

一度はダイナを取り押さえるなど一定の活躍を見せはしますが、GUTS-SELECTの援護とデッカーの介入を受け徐々に劣勢に。

 

ウルトラフォークでTRメガバスターを使用不能にされ、尚且つアガムスに何らかの異変が生じたことからそのまま戦線を離脱。

次回以降もまだ見せ場はありそうですが、デッカー=カナタの成長に合わせて少しずつ脅威度が下がってきているように感じますね。厄介な手合いであることには変わりありませんが。

 

次回予告

いよいよアガムスの口から未来のすべてが語られるようです。

アスミやレリアとの関係性も明かされるんでしょうか。

 

次回は第22話「衰亡のバズド」です。

 

それではまた。

 

 

 


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