またしても思いつきとノリでPS5の抽選販売に申し込んだところ、またしても見事に外れました。ARAIです。
なんとしても手に入れたい、というほどではないにしても、さすがにちょっと入手困難な状況が続き過ぎでしょ…。
さて、それでは今週もいきましょう。「ウルトラマンデッカー」第14話の感想です。
例によってネタバレを含みますので、本編未視聴の方はご注意ください。
ウルトラマンデッカー 第14話「魔神誕生」
第2クール、怒涛の幕開け
とにもかくにも情報量の多いお話でした。
食い入るように画面を見つめ、気付けば30分経っていたような、あるいはまだ30分しか経っていなかったのかと驚くような、それほどまでに濃厚で、まさに怒涛の展開を迎えたエピソードに仕上がっていました。
いやもうどんだけ詰め込んで来るんだよって感じです。特に後半の密度がハンパじゃあない。
「デッカー」は第1クールから、それこそ初期から丁寧に丁寧に、世界観と設定を着実にゆっくりと積み重ねて、物語としての土台をしっかりと築いている印象でしたが、第2クールに突入した今回、ここへ来て一気に加速させて来ましたね。
第1クールで済ませた下ごしらえをもって、ここからいよいよフルコースを振る舞っていってくれるつもりなんでしょうか。
さて、内容としては、正しく光芒一閃といったところ。
地球怪獣たちの活発化にスフィアザウルスの復活、本性を見せるアサカゲ、魔神と化したテラフェイザー、敗北するデッカー、追い詰められるカナタ、そして、突如現れる謎の男と「二人目」のデッカー。
今回は全編に渡って見どころのオンパレードで、ドラマパート、戦闘パート共に現時点において最高レベルです。本当に一瞬たりとも目が離せない。
不穏で不吉な空気がひしひしと、生々しくきな臭い空気がぴりぴりと。
どうにもスッキリしない展開ではありますが、間違いなく、いよいよ本格的に面白くなってきたと言えるエピソードになっていると思います。次回が待ち遠しくて仕方ありません。
例によって、以下でもう少し詳しく見ていきましょうか。
ちなみに、今回の担当はメインの武居監督です。内容を思えば当然ですね。
また、第2クール開始に当たってオープニングテーマが2番の歌詞に変更されています。
ヒカリカナタ
第2クール幕開けを飾る新たなエンディングテーマ。
本編の流れそのままに、怒涛の勢いで畳み掛けるようなイントロと、それとは対照的に静かに唄い出すAメロが印象的です。
サビに向けて少しずつテンポを上げていき、確実にボルテージを高めてくれるメロディーラインは、どことなく不穏で険しい、これからの「デッカー」の物語を示唆しているのではと感じさせられます。
優しめでポップな雰囲気のあった「カナタトオク」とは一転して、激しめでクールな雰囲気をまとっているような印象ですかね。
歌は引き続き影山ヒロノブさんが担当。
もはや「デッカー」にとってなくてはならない存在の一人になりつつあります。
ニュージェネレーション・ネオフロンティアを生きる者たち
カナタ
今回は前半と後半とで最も落差のあったキャラだったと言えるでしょう。有頂天だった前半から、後半で見事に突き落とされた感じ。
しかし、やや調子に乗って浮足立っていた節もあっただろうとはいえ、格納庫でのアサカゲとのやり取りで見せた言動は、紛れもなく純粋な気持ちによるものだったことは間違いないでしょう。
スフィアネオメガスのような、デッカー一人では敵わないかもしれない相手が現れたとしても、テラフェイザーという心強い味方がいれば、戦いに勝つことができる。
未だ、自分の中でしっかりとした目標=戦う理由が見つけられていないとはいえ、現状、今目の前で起こっている怪獣災害から、たしかに人々を護ることができている。
そして、そんな段階にまで自分を、GUTS-SELECTを連れて来てくれたのは間違いなくテラフェイザーであり、同時に、そのテラフェイザーを開発したアサカゲであると。
GUTS-SELECTとしてもデッカーとしても、ここ最近はテラフェイザーに助けられっぱなしだったでしょうから、そんな状況を受けてアサカゲにお礼の一つでも言いたくなるのはカナタの性格的には当然のことでしょうね。
ましてや第11話では、アサカゲと共に死線をくぐり抜けたこともありましたし、カナタにとってアサカゲは大切な仲間であり、感謝すべき恩人でもあり、尊敬すべきすごい人、なのかもしれません。
だからこそ、そんなアサカゲがテラフェイザーを操り、自分に襲い掛かり、命さえ奪おうとしたことは、何よりも信じられず、受け入れられないことだったでしょう。
アサカゲにフェイズライザーを向けられた際、抵抗もせず言葉も発さず、ただただ呆然と愕然としていたことが、カナタの身に走った衝撃の大きさを物語っているようでした。
謎の男の介入後は、彼の「声」に何かを感じ取った様子はあったものの、彼の変身するデッカーの戦い方を見て素直に「すげえ」と漏らすなど、基本的には呆気に取られ、驚き、戸惑うという比較的視聴者に近い役回り。
というか今回は登場人物のほとんどがそんな役回りですが…。
信じていた仲間に裏切られ、敗れ、事情もわからず理不尽に命を狙われるという今の状況は、「今、目の前で起きていることに対して全力で取り組む」というスタンスのカナタにとっては、致命的かもしれません。
何しろ、この場合の「今、目の前で起きていること」は「仲間であるアサカゲが裏切ったこと」に加え、「自分の命が狙われていること」と「謎の男がデッカーに変身していること」なわけで、それを受けて「全力で取り組む」と言っても、何をどうしたら良いのか皆目わからないでしょう。
1年前、スフィアが地球に襲来したあの日もまた、「怪獣が久々に出現したこと」に加え、「地球がスフィアに覆われたこと」と「自分がウルトラマンになったこと」など、カナタにとってよくわからないことのオンパレードだったことでしょう。
しかしあの時は、「怪獣」や「スフィア」といった人類、あるいは地球、あるいは自分にとっての明らかな「脅威」がはっきりと存在し、また、その「脅威」を排除すべくできることをしたいという漠然とした想いが下地にあったことから、「今できること」として、TPUの一員となって自分が強くなり、人々を護ることに全力で取り組むことを決めた、というカナタなりのロジックにぴったりと当てはまった状況でした。
一方今回は、そのロジックがまったく通用しない。
アサカゲが裏切ってテラフェイザーで自分の命を狙う。じゃあテラフェイザーを斃せば良いのか?アサカゲを討てば良いのか?
でもアサカゲは自分の大切な仲間ですごい人で…、テラフェイザーはここまで一緒に戦ってきた頼もしい味方で…。かと言って戦わなければ自分の命が奪われてしまう。
謎の男がデッカーに変身してアサカゲと戦っている。じゃあ自分はもうデッカーに変身する必要はないのか?このまま事情もわからずアサカゲが斃されるのを見ていて良いのか?
自分が今までデッカーとしてやって来たこととは…、そもそもあの男は何者なのか…。
こうして見ていくと、今回の状況はカナタにとっての最大の試練と言えるかもしれませんね。
今目の前で起きていることに全力で取り組む。ただあてのない善意をもって力を行使して人々を護る。
それだけでは到底太刀打ちできない局面に、今まさに差し掛かって来ているのだと思います。
漠然とした大きな括りの脅威などではなく、明確な「思惑」や「信念」を持っている相手を前にして。
ケンゴとの出逢いを経て見えてきた「戦う理由」の必要性。
戦いの先の、その景色。
彼方まで見るその明日に、カナタが思い描くもの。
すなわちそれは、カナタの抱く信念と理想。
「それ」を明確にできた時、「それ」を決して諦めないと強く想った時、カナタは次なるステップへ足を踏み出すのだと思います。
そしてあるいは次回以降、今回の一件でカナタはその足掛かりを掴むことになるのかもしれません。
その時こそ、カナタの中でほとばしる大きな可能性が、強い力として発現する時なのかも。
イチカ
やや控えめな印象でした。
呆れながらもなんだかんだでカナタと一緒になってはしゃいじゃう冒頭シーンや、果敢にスフィアソルジャーに立ち向かい、サムズアップと共にデッカーを援護する辺りが見どころですかね。しっかり活躍してくれています。
後半は他に漏れず、ただただ驚くばかりでしたが、まあこれに関しては致し方あるまい。
ソウマ
イチカ同様にやや控えめ…ではありましたが、浮足立つカナタとイチカ(とハネジロー)を横目に現状の問題点を冷静に指摘したり、「二人目」のデッカーの戦闘を見て別人であると見抜いたりと、「見つめる天才」に恥じぬ観察眼を発揮。
こうして考えるとイチカ共々、やはりカナタと合わせてのメインキャラですねホント。ただのレギュラーポジションじゃなくて。
後半はイチカ同様に基本的には驚きっぱなしなんですが、誰よりも鋭いその着眼点から、あるいは次回以降、アサカゲとの戦いの中で大きな活躍を見せてくれるかもしれません。
サワ
スフィアに対しての見解を示したり、復活したスフィアザウルスを分析したりと要所要所で存在感を発揮。
スフィアらが本格的に活動を再開しようとしている、という仮説はたぶん当たってると思います。
今回はナースデッセイ号も戦闘に参加したので操舵士としても参戦していた筈なんですが、戦闘的な活躍はほぼなし。アサカゲの介入にムラホシ共々驚き役に徹していました。
ムラホシ
今回はサワよりも控えめだった印象です。命令出したりナースキャノン撃ったりとちゃんと活躍はしてくれているんですが。
アサカゲの行動開始を受けて、次回以降の言動が個人的に最も気になるキャラです。
いわゆる「裏切り」をはたらいた者に対して、彼がどんな判断を下すのか。未だ語られない「ウルトラマン」への想いと併せ、引き続き注目しておきましょう。
ハネジロー
「デッカーとしてのカナタ」の相棒として、テラフェイザーを駆りブイブイいわせて絶好調でした。
が、アサカゲにより何らかの攻撃を受けグロッキー状態に。
テラフェイザー初陣時のオーバーヒートとはまた違った様子で、かつテラフェイザーからもナースデッセイ号からもログアウトした(シャットダウンさせられた?)かのような描写もあり、安否が気になるところです。
アサカゲ
謎のアイテム、フェイズライザーを手にカナタの前に立ちはだかることとなりました。
公式からバズド星人アガムスという発表がありましたが、作中ではまだ明かされていないので当ブログでは引き続きアサカゲと呼称します。
いやー、しかしホントにやってくれました。
操られるでもなく、取り込まれるでもなく、アサカゲ本人の意思と信念をもって裏切ることになるとは…。
テラフェイザーをして「希望」と語っていたのは、そういう意味だったんですね。「デッカーを斃してくれる"希望"の存在」であると。
こうして考えていくと、他にもこれまでのお話の中でのアサカゲの言動を丁寧に見返していきたくなりますね。何か伏線があったのかも。
さて、今回のお話をもって絶賛最重要人物となったこのアサカゲなわけですが、まあ現状、はっきり言ってわからないことだらけです。
デッカーとはどういう因縁があるのか、謎の男とはどういう関係なのか、デッカーを斃して何がしたいのか、スフィアのことをどこまで知っているのか、そもそもバズド星人とはどういう種族なのか、そして「レリア」とは何者なのか…。
見たところ、デッカーと謎の男とレリアは同じ枠組みで捉えて良さそうですね。デッカーとの因縁をひも解いていけば、自ずと謎の男とレリアのこともわかるような。
また、スフィアとの関連も気になるところです。
スフィアザウルスと「組んで」デッカーに挑んでいたような戦闘パートでしたが、地底から何らかのエネルギーを吸収しようとしているスフィアザウルスを援護したりと、まるでアサカゲがスフィアの側であるような構図ではありませんか。
スフィアバリアによって地球が呑み込まれていくことも示唆していましたし、スフィアに関してもかなり多くのことを把握しているようなのは間違いありませんね。
ただ、じゃあアサカゲがスフィアを統べる存在かと言われると、それはかなり怪しいところなんですよね。
スフィアに有効であるハイパーソーンレーザーを進んで開発していたわけですし、実際テラフェイザーもスフィアに有効な兵器だったわけで。でもテラフェイザーはデッカーを斃すために開発したと…?
おっと、思いがけずここでまたデッカーとスフィアの繋がりが見えてきてしまいましたね。
スフィアに有効とされたテラフェイザーが、実はデッカーを斃すために開発されたと。
それはすなわち、デッカーの力がスフィアに由来している、あるいはスフィアの存在がデッカーの力を由来としているとも考えられますね。
つまりデッカーとスフィアは同系統の存在であると。
ただそうなってくると、なぜあんなにもデッカーに対してのみ憎悪を突きつけるのか。なぜスフィアザウルスを放置してまで、何なら「組んで」まで、デッカーを斃そうとするのか。
うーん、考えるとキリはないですが、やはりデッカーとの因縁がアサカゲにとって最重要であると見るのが無難ですね。
謎の男やレリア含め、まずはそこからひも解いて考えていくのが良さそうです。
次回以降、その辺りの説明があれば良いんですが…。
しかしこれまでのお話の中でアサカゲが見せた表情や言動については、個人的には嘘はなかったように思うんですよね。黒いものを感じなかったというか。
特にカナタとのやり取りの中で度々見せた柔らかい表情。
演技ででも、憎んでいる相手(デッカー)にできる表情ではないと思うんですよね。
本編の彼の台詞から察するに、恨みがあるのはあくまで「デッカー」に対してであり、「カナタ」個人に対してではないと。ただ、デッカーへの「恨み」があまりに大きすぎて、カナタへの「情」は無きに等しいと。そういうことなんでしょうか。
実際、デッカーを圧倒した際に見せた狂喜の表情はこれまでのアサカゲからは想像もできないものでしたし。
アサカゲとカナタらが過ごした時間を思うと、特に第11話以降のやり取りを思うと、あまりにも悲し過ぎますが。
ところでトキオカ隊長といい今回のアサカゲといい、ちょっとTPU大丈夫かと思わずにはいられません。
地球や人類を護る公的な組織だと言うのに、採用時に身元調査などは行われないんでしょうか。
謎の男
アサカゲに追い詰められたカナタの前に、光と共に颯爽と現れました。アサカゲの台詞から、今の「トリガー / デッカー世界」とは異なる時代から来たようです。
ぱっと見の第一印象としてはややワイルドでアウトローな、若干粗暴な男なのかなと思わなくもないんですが、アサカゲを止めようとする言動を見せたり、カナタに「今までよく頑張ってくれた」と声を掛けたりと、掴みどころのない飄々とした態度を見せながらも、締めるところはきっちり締めるタイプの様子。
その出自や正体については、現時点では一切不明です。
たしかなことは、アサカゲと強い因縁があるということ、しつこいタチだということ、「デッカー」の力を自在に使いこなすことができるということ、カナタよりもはるかに戦いに慣れているということ、そして、カナタにとって聞き覚えのある「声」の持ち主であるということ。
順当に予想するのであれば、いわゆる「先代」デッカーなのでしょうが、如何せんわかっていないことが多過ぎるので何とも言えません。
アサカゲ同様に現時点における最重要人物なのは間違いないので、次回以降の活躍に注目です。
二人の「デッカー」
ウルトラマンデッカー
今回は大きく分けて戦闘パートが3回あります。
まずは1回目、冒頭のノイズラー戦。
GUTS-SELECT及びテラフェイザーと連携し、お馴染みとなったウルトラデュアルソードで難なくノイズラーを撃破していました。
若干オーバーキル感はありましたが。
イチカとソウマが迎撃する上で滑空するノイズラーと、蹴りを入れるデッカーというアングルが最高でしたね。
短いながら、非常に印象に残るシーンになりました。
次に2回目、中盤のスフィアザウルス迎撃戦。
テラフェイザーと連携し、スフィアザウルスを撃破寸前まで追い詰めますが、アサカゲの介入により形勢逆転。
完全に不意を衝かれたかたちとなり、ウルトラデュアルソードをはじかれ、苦し紛れに召喚したウインダムさえも無効化され、そのままTRメガバスターの直撃を受け敗北を喫してしまいました。
スフィアザウルスとの戦いそのものについては、スフィアネオメガスにより強化されていたとはいえ、あのままデッカー単体で戦っていても、勝利していたんじゃないかなと個人的には思ってます。
その後3回目、謎の男の変身による終盤での戦い。
「ダイナ」におけるグレゴール人扮するニセダイナを思わせる余裕と貫禄に満ちた戦闘スタイルで、ソウマをして「動きがまるで違う、今までのデッカーより数段戦い慣れている」と言わしめるほどに圧巻の戦闘センスを見せました。
カナタではウルトラデュアルソードを介してでなければなしえなかったDC怪獣全召喚を、ほぼほぼノーモーションで行い、戦闘中のタイプチェンジを、まるで息をするかのように目まぐるしく行い、手を変え品を変えスフィアザウルス×テラフェイザーのコンビと渡り合います。
特に印象的だったのはタイプチェンジで、戦闘中のその瞬間毎に応じて惜しみなく行い、結果、一回の戦闘で合計5回ものタイプチェンジを披露することとなりました。
この戦闘スタイルは個人的にはかなり衝撃的でしたね。
これまでのウルトラシリーズにおけるタイプチェンジというのは、なんというか、各タイプを基準として、それぞれの戦闘スタイルや技が、それぞれのタイプの中で確立して完結しているような、タイプありきの戦闘スタイルというようなイメージだったんですが、今回の場合は確立された一つの戦闘スタイルを基準としているような…。
タイプチェンジはあくまで、その戦闘スタイルの中の技の一つに過ぎないというか。戦闘スタイルありきのタイプチェンジのようなイメージというか。
うーん、どうにもうまく言語化できませんが、ざっくり言うと、「タイプチェンジを完全に使いこなしててすげえ」ということですかね。
それにしても、見た感じあの様子だとミラクルタイプには初めてチェンジしたっぽいんですが、ものの数秒で完全に使いこなしてましたね。
チェンジ時に発生する光をバリア代わりに使ったり、セルジェント光線のモーションを取りながらストロングタイプからフラッシュタイプにチェンジしたりと、ホント、類まれなる戦闘センスですよ…。
どれだけの戦いを経験すれば、これほどまでに力を使いこなすことができるのでしょうね…。
そこいらのウルトラ戦士を遙かに凌ぐ実力を持っていることは間違いありません。
魔神誕生
電脳魔人 テラフェイザー
ハネジロー操縦の下でデッカーとコンビを結成し、日々怪獣退治に勤しみ市民からも絶大な支持を得ていましたが、正体を現したアサカゲと生体結合することで恐ろしい魔神へ変貌させられてしまいました。
カナタら全員がスキをつかれたかたちになったとは言え、ナースデッセイ号を一発で撃墜し、召喚されたDCウインダムの攻撃をすべて防いだ上で瞬殺。デッカーをパワーで押し切りTRメガバスターで打ち破るなど、その実力は圧倒的。
相当な手練れと思われる「二人目」のデッカーにはさすがに多少手間取っている様子も見られましたが、さりとてそのデッカーを相手取りながらDC怪獣たちを撃破してスフィアザウルスを援護する余裕がある辺り、やはり計り知れない力を持っているのは疑いようがありませんね。
こんなのに今のカナタが勝てるわけないというか。
セルジェント光線とTRメガバスターの撃ち合いでのラストになりましたが、勝敗は持ち越し。
見た感じ相殺し合ったように見えましたが、システム系統にダメージがなければこのままデッカーに勝利するかもしれませんね。
あるいは何らかの思惑をもって一旦この場を離脱する可能性もありますが。
いやはや、しかしまあ敵になること自体はみんなわかりきっていたことでしょうが、まさかこういうかたちになるとは。まったくもって予想もしていない展開でした(笑)。
てっきりアサカゲがスフィアに操られて魔改造されるものとばかり思っていたので…。
まあでもデスフェイサーやゼルガノイド、デストルドスのように、人類のために開発されたものが敵の手により変貌させられたり、取り込まれたりといったこれまでのケースとちゃんと差別化してくれたということですかね。
割と最近の作品である「Z」でやったことをまたやるのか?という不安にも近い感情もあったりしたので、そういう意味ではちょっと安心もしたり。
ホントに一筋縄ではいかないですね、「デッカー」は。
精強融合獣 スフィアザウルスⅡ
第1話以来となる登場。好きなデザインだったので嬉しいです。やったね!
ちなみに、当ブログでは便宜上、今回登場した個体を暫定的に「スフィアザウルスⅡ」と呼称することとします。
第1話の戦いで遺されていたスフィアザウルスの細胞に、スフィアネオメガスのエネルギーが与えられ新たに誕生したとされていますが、ぱっと見た感じでは見た目にほとんど変化はないように思われますね。
テラフェイザー+GUTSグリフォン+ナースデッセイ号+地上部隊と、現時点のTPUが総出で迎撃しても有効打は与えられず、かろうじて損傷を受けた右前腕部もスフィアソルジャーとの連携により瞬く間に再生。
その後、参戦したデッカーとテラフェイザーのコンビネーションにより多少のダメージを受けますが、スフィアソルジャー展開によるオールレンジ攻撃ですかさず反撃するなど、その脅威の程は1年前とは比べものになりません。
デッカー撃破後、あるいは「二人目」のデッカー介入後はDC怪獣軍団を一手に引き受けるなどしていましたが総じて控えめな印象でした。
アサカゲ=テラフェイザーと三つ巴になるでなく、まるで彼の計画と行動に肩入れしているようにも見えましたが、果たして…?
騒音怪獣 ノイズラー
冒頭、交通安全週間真っ只中の市街地に出現していた地球怪獣。スフィアらの活発化により出現したとする説もありますが、真相は不明のまま。
テラフェイザーとデッカーのコンビネーションに迎撃され、かなりあっさり斃され、退場となりました。
オープニング映像に登場している、ある意味「馴染みの」怪獣だっただけに、扱い自体に関しては若干拍子抜けした感はあります。
次回予告
カナタにほとばしる新たな力と共に、物語はまた大きく加速するようです。
そして、あのウルトラマンは…まさかダイナ…!?
次回は第15話「明日への約束」です。
それではまた。