やっぱ、シンプル。 ~ARAIの雑日記~

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【感想】ウルトラセブン 第4話「マックス号応答せよ」

家のベランダにハトが巣を作ってしまいました。ARAIです。

3日ほど前にベランダを掃除した時は巣なんて無かったのになぁ…。

 

さて、前回に引き続き今回もまた、令和となった現在においても活躍している宇宙人が登場します。

それではいきましょう。「セブン4K」第4話感想です。

 

(※ハトの巣に関しては、卵のようなものも併せて確認されたので、然るべき機関へ連絡・相談し、鳥獣保護法に則った対応をしていきます。) 

 

ウルトラセブン 第4話「マックス号応答せよ」

見所と刺激があふれるエピソード ~「セブン」という作品のバラエティ~

シナリオ自体については、実はそれなりにツッコミどころが多かったような気もしているんですが、一方で挿入歌「ULTRA SEVEN」をバックにポインターを走らせる序盤のシーンや、ダンへ「お守り」を渡すアンヌ隊員、後の「メビウス」にも登場するタケナカ参謀が本格的にドラマパートに関わってきたり、等身大サイズでの活躍がメインでありならがもしっかりと巨大化サイズでの戦闘を見せてくれたセブンなど、全編を通して見所あふれるお話でもありました。

 

また、クール星人やワイアール星人、ピット星人ら同様に「明確なる悪意」を持って出現していながらも、彼ら彼女らとは異なりどこか恐怖や威厳を感じさせない、言ってしまえばやや「マヌケ」な性質を持つゴドラ星人の登場は、「セブン」に登場する「敵」あるいは「脅威」という側面において新たな刺激を与えてくれたように感じます。

 

そう考えてみると今回は、前回とはまた違った方向から「セブン」という作品へバラエティ性を与えたエピソードなのかなとも思ったりします。

 

個人的にはウルトラ警備隊と積極的に人語によるコミュニケーションを取るセブンの姿がかなり印象的でした。どこかの社長が見たら「神秘性がなくなる」とか文句を言いそうな。

 

宇宙の闇に潜む「陰謀団」 ~反重力宇宙人~

上述の通り、登場したのは反重力宇宙人ゴドラ星人。なんともどうにも、総じてツメが甘いというか、どこかマヌケというか。「そんなで大丈夫か」と見ている側が少し不安になってしまうような、視聴者的にはどこか恐怖や威厳を感じさせない、なんとなく憎めない側面を持った今回の侵略者です。

 

 

 しかしながら、それはあくまで視聴者目線でのお話であって。

海上消失事件をデコイに地球侵略を進めんとするその周到な計画性と組織力、人語を操る知性、重力を操り、また、爆弾を製作・設置する技術力、両手の鋏を駆使した格闘戦に光線技、人間への擬態能力や捕縛用カプセルを瞬時に生成する光線能力、等身大から巨大化へも可能で、さらには抵抗した人間を躊躇いなく宇宙空間へ放り出すなど、人類にとっては底知れない力を持つ極めて恐ろしい邪悪な存在であると断言できます。まともに戦り合ったところで、十中八九、人間に勝ち目はほとんどないでしょうね。

また、冷静に考えればウルトラ戦士の目線であってもヤツらは比較的高いスペックを持った宇宙人に分類されると思います。セブンとの戦いを見るに、格闘戦や真っ向勝負では相性が悪そうですが、隠密戦を中心に展開していけばルーキー程度のウルトラ戦士であれば勝利できそうです。初期の頃のメビウスやR/B兄弟、ゼット辺りならかなり良いとこまでいけそう。

 

最終的には、登場した個体すべてがウルトラ警備隊およびセブンに掃討されることとなりました。もしかしたらマックス号の中に未だ潜んでいた個体がいたかもしれませんが、自らが開発した爆弾によりマックス号もろとも消し飛んだ筈です。

 

それにしても、今回の戦い以前に消失した船や人々は無事に帰還できたんでしょうか。心配です。

 

宇宙と地球、それぞれの戦い ~ウルトラ警備隊~

同時多発的に複数の場所で、それぞれの任務や戦いに臨むという構図が個人的には好きなので、今回のウルトラ警備隊のように宇宙組と地球組とに分かれて展開されるお話はシンプルに楽しめました。

 ゴドラ星人に撃たれながらも、爆弾のことを伝えようと決死の脱出作戦を展開したソガ隊員とアマギ隊員がMVP。

 

印象的なのはやはりアンヌ隊員。「お守り」をダンに渡したり、ダンの姿に化けたゴドラ星人に連れ去られそうになったりと、しっかりヒロインやってます。

額の絆創膏と「お守り」のネックレスから、ゴドラ星人の擬態、というよりも「本物のダンではない」ことには気付いていたようですね。

 

あと、ウルトラホークの出撃シーンは今回もじっくり見せてくれました。嬉しい。

 

陰謀団との戦い ~真紅のエージェント~

今回のセブンは第1話を彷彿とさせる戦闘パートが印象的でした。巨大化よりも等身大がメインで、且つ活躍の場は基地内だったり船内だったりと、立ちはだかる宇宙人たちを突破して救出へ向かうその姿はまさに「真紅のエージェント」。

等身大時には、セブンがモロボシ・ダンアイスラッガーをくらわすという画的に面白いシーンも見られました。

 

巨大化時の戦いでは、ゴドラ星人の上空からの蹴り技に一時ダメージを負ったように見受けられましたが、即座に体勢を立て直し、追撃の躱しざまに足を払うなどトリッキーな戦法を披露してくれました。

その後、じりじりと沸き立つ「ファイター」の気迫に恐れをなし逃亡を図るゴドラ星人にエメリウム光線を一閃。やはり強いですね。

 

その他 ~次回に向けて~

次のお話は、サブタイトルを見てもドラマパートの内容がピンと来ないので、もしかしたら全く見たことのないエピソードかもしれません。

良いですねぇ、こういうの。ワクワクしますよ。

このワクワクもまた、昔の作品を見返す時の醍醐味の一つですよね。

 

次回は第5話「消された時間」です。

 

それではまた。