先日こどもが産まれました。ARAIです。
これからはブログの更新が難しくなるのかなぁと思いつつ、でもなんとか時間を作って更新を続けたいなぁとも思いつつ。
まあ自分のペースで無理なく続けられたらなと思ってます。毎度のことですが。
さて、それではいきましょう。「ウルトラマンデッカー」第17話の感想です。
例によってネタバレを含みますので、本編未視聴の方はご注意ください。
ウルトラマンデッカー 第17話「過去よりの調べ」
ムラホシとソウマの過去に迫る良編
前回エンディング直後から始まった今回。
TPU内部調査局なる部門が登場し、アサカゲもといアガムス反逆に伴う取り調べというかたちでムラホシならびにソウマの過去をフィーチャーしつつ、前作「トリガー」の世界観との繋がりを交え、見事にGUTS-SELECTとしてのドラマに落とし込んだ良編に仕上がっていました。
怒涛の第一部クライマックスを受けて、前回がカナタ周りメイン3人組のドラマだったのに対し、今回はGUTS-SELECT全体のドラマだったのかなと。
お話の中心としてはムラホシとソウマだったわけですけど、一応サワにも見せ場はありましたし、イチカは前回活躍してますしね。
ハネジロー復帰に伴うカナタとのドラマがえらいあっさりしてるなとも思わなくもないですが、まあ二人はあんな感じの関係性なのでしょう。アガムスの一件があったとはいえ、すっかり元の二人のノリでしたし。
アスミやスフィア、未来のあれこれについてのハネジローの見解を聞きたいところではありましたが…。
まあ一応はBGMネタでハネジローにも見せ場?はあったわけですから、前回今回とでバランス良くGUTS-SELECT面々の描写があることは大いに喜ばしいことでしょう。
例の異次元人も出張って来るとなれば、第二部では存外にもGUTS-SELECT各人のドラマに割く時間はなさそうですし、第二部開始と同時に二話もかけて主人公周りのキャラを改めて描いたというその事実が大切ですね。ちゃんと中身の伴ったドラマになっていたわけですし。
そうして考えると、前回今回とで合わせて第一部のエピローグ編、兼、第二部のプロローグ編だったと言えるかもしれませんね。
次回でまた特別編を挟んでくる辺り、お話としても第18話からまた大きな流れが来るのかも。
監督は前回に引き続き中川和博さんが担当。
「Z」第9、10話のキングジョー(バロッサ星人)前後編を担当されたたしかな実績をお持ちの方です。
「監督」としてニュージェネ作品に携わって来られたのは最近のようなんですが、前述の「Z」でのお話や、前回今回のお話などを見るに是非今後ともウルトラ作品でメガホンを取っていただきたいですね。
ニュージェネレーション・ネオフロンティアを生きる者たち
カナタ
前回から一転して絶好調…というか元の調子に戻りました。
シナリオ的には総じて見せ場は少ない方ではありますが、マルゥルとナイゲルを間違えたり、融通の利かない内部調査局に苛立ちを見せたり、ソウマに正体を気付かれ(そうになっ)たりと要所要所で存在感を発揮してくれているので、さほど気になるほどのことではありません。前回が前回でしたしね。
今回の描写を見る限り、正体バレは「タイガ」のヒロユキに近い感じの雰囲気になるのかなと思ったり。
イチカ
今回は控えめ。
ただし、持ち前の猪突猛進ぶりでメガアースの件を引き合いに出してナイゲルを狼狽させるなど一応存在感は確保していました。
また、彼女の口からユウコやグレースのことについて触れてくれたのも大きいですね。あれをイチカに言わせないで誰に言わせるのよっていう。
しかしここで敢えてまた「地球に存在する宇宙人」の話を出す辺り、大きな「何か」の仕込みに思えてなりませんね。
ソウマ
ムラホシと並んで、今回の主役と言えるでしょう。
予てより語られていた「TPU隊員に救われた過去」という伏線が、まさかまさかのこのタイミングで、こんなかたちで回収されることとなりました。
彼を救ったのはてっきり先代GUTS-SELECTの誰かか、あるいは単にソウマのバックボーンを固めるだけの名もなき隊員か、このどちらかかなと思っていたんですが、まさかムラホシだったとは…。完全に盲点でした。
まあたしかに考えてみれば、10年前、あるいは「トリガー」時代においてムラホシは普通に現役だったんですよね。タツミの後輩なわけですし。
自分を救ってくれた当人を前に恥ずかしげもなく「ヒーロー」と呼び、10年前に渡された「勇気のしるし」を(おそらく)肌身離さず持っていたりと、前回と併せてここへ来てまた一段と「熱さ」を見せてくれていますね。
最終的にはぶっきらぼうながらカナタの良き相棒になるんだろうなくらいには予想していましたが、まさかここまで熱い男だったとは。
良い意味でどんどん予想を裏切り、良い方向へどんどん成長してくれています。
しかしこの分だと設定にある父親との確執については描かれることはないかもしれませんね。
「TPU隊員に救われた過去」というカードは今回使っちゃったわけですし、ここからさらにソウマのドラマを掘り下げるのは尺的に厳しいでしょうし。
イチカはまだ「宇宙にいる先輩」というカードを持っている筈なんですが…。
あ、あと今回の描写を見るにほぼ完全にデッカーの正体に気付いてるっぽいですね。
アスミの戦い方を見て別人と見抜いたりと、随所に仕掛けはあるわけですが、さて、果たしてここからどんなドラマを見せてくれるんでしょう。
サワ
ムラホシ監視という状況を受け、副隊長として奮闘(しようと)してくれました。
TPUの規定では隊長が内部調査対象となった場合は本部の特段の命令がない限り、現場指揮権を持った人物は「いなくなる」ようですね。そのままスライドして副隊長に権利が渡るわけではないと…。まあそりゃ「内部」を調査してるわけだからそうなるか。
生物学の博士らしく自らの知見を根拠にナイゲルに詰め寄る辺りが最大の見せ場でしたかね。
その後はムラホシと共にナースデッセイ号を駆り参戦。直接的な描写は少なめですが、操舵士としてバトルモードを巧みに操っていました。
しかし今回のソウマのあの感じを見るに、やはり彼女も「デッカーの正体に気付いてるけど敢えて黙ってる説」が私の中で再浮上しています。
ネオメガスの一件が、個人的にはかーなり印象的なんですけどねぇ。
ムラホシ
今回の主役…と言っても本人的には不本意なかたちでの主役となったことでしょう。
眼鏡を外していたことから不本意どころか怒りもあったのかも。
思いがけず「トリガー」時代のエピソード、そしてソウマとの繋がりが明かされることとなりました。本人同士が気付いていなかったというのがまたポイントですね。
今回の一件の顛末自体はまあ、お話の通りなんですが、序盤から引っ張り続けている「ウルトラマンへの想い」という伏線(らしきもの)がそろそろ賞味期限になりそうな気もしています。
10年前、そして今と、彼が「人の命を救う者」として真っ当な人間であることは疑いようもなく、また、自ら進んでデッカーを援護するなど「ウルトラマン」への感情にネガティブなものはもはや感じられませんし。
正直今の時点では、「ムラホシとウルトラマン」でドラマを展開してもあんまり旨味はないかもなと思ってます。
個人的には、カナタの正体バレ後に「実は最初はウルトラマンなんてものは信用してなかったんですよ。でもデッカーを近くで見ていくうちにね~…」というような感じで、「カナタがウルトラマンデッカーである」ことを受けたGUTS-SELECTとのドラマを補完する要素になるのかなと予想したりもしています。まあ予想ですけどね。
あと実は今回でアガムスとの関係そのものの潔白は証明されてなかったりします。
まあ冒頭にもあったように、その辺りは提出した書類で大部分がクリアになっていたのかなとは思いますけど。
ナイゲル的には10年前の一件が一番気になっただけ…なのかもしれません。
ハネジロー
こちらもすっかり本調子。
アガムスの介入によるメモリーへの影響等は特にないようですね。カナタとの関係性がリセットされてたらどうしようとか思ったりもしたんですが、杞憂だったようです。
今回は直接的にシナリオに絡むことはありませんでしたが、負傷中のカナタを気遣ったり、GUTSホークで出撃したり、BGMで小ネタを仕掛けたりとバッチリ存在感は確保していました。流石です。
メトロン星人 ナイゲル
TPU内部調査局長。マルゥルの同族に当たるわけですが、互いに面識があるのかは不明です。
デザインはマルゥルよりもオリジナル寄り…というかいわゆる「メトロン星人」まんまのデザイン。
作中の描写的に、彼(彼女?)自身が直々に調査に赴くこと自体が珍しいようなので、普段はあまり表舞台に姿を現さないものと思われます。
カナタら一般隊員がその素性を知らなかったのもそのせいかもしれません。
ルール(規則)やデータ(前例)を重んじ、業務に感情を挟まない典型的な「お堅い」タイプのキャラですが、さりとてクラシックを嗜んだり自らの非を素直に認め謝罪するなど決して悪人ではない様子。
立場的に再登場の可能性は低いですが、今回あえてユウコやグレースのことに触れたことから、もしかしたら終盤にマルゥルやホッタ共々ちらっと出てきてくれるかもしれません。
ちなみに、今回はアガムスの反逆によりナースデッセイ号まで出向いたわけですが、トキオカ隊長の一件の後も先代GUTS-SELECTを調査したりしたんでしょうか。
まあ彼の場合はシズマ会長枠とも呼べるポジションだったので、特例として諸々処理された可能性は多分にありますが。
声を担当されたのはなんと甲斐田裕子さん。
様々な分野で活躍されている御仁で、ワンダーウーマン(ダイアナ)の吹替を担当されていることもあり個人的に大好きな声優さんです。
躍動する魂
ウルトラマンデッカー
夜のコミエシティを舞台にゴメス(S)と対峙。
今回は前回のお話と地続きなので、時系列的には日中にパンドンと戦闘→負傷→撃破した後、そのまま同日夜にゴメスと戦ったことになりますね。
もしかしたら0時を回って日を跨いでいる可能性もありますが、それにしてもタフです。何ならジードではまず不可能なわけですし。
前回負った左腕の熱傷はさすがに癒えていないようで、そこをつかれるかたちで若干の苦戦を強いられますが、前回同様にすぐさまダイナミックタイプへのチェンジを敢行。
カラータイマーが点滅することもなく、ウルトラデュアルソードとデッカーシールドカリバーの二刀流をもってゴメスを難なくあしらい、ネオマキシマ・ナースキャノンを浴びせることで撃破に導きました。
強いですね、ダイナミックタイプは。今のところ負けなし、苦戦なしです。
ゴメスを倒せ!
古代怪獣 ゴメス(S)
記念すべきウルトラ怪獣第0号とも呼ぶべきレジェンド怪獣。
オリジナルは身長10m程度の個体ですが、今回は「S」の名を冠する40m級の個体です。
雰囲気満点、迫力満点に夜の市街地を蹂躙するシーンは今回最大の見どころと言っても良いでしょう。
今回はダイナミックタイプの繰り出すウルトラデュアルソードを咥え受けることで防ぐなど若干の善戦を見せましたが、やはり相手が悪かったようですね。
最終的にはムラホシの放ったネオマキシマ・ナースキャノンを受け爆散しました。
次回予告
おっと、次回は特別編ですか。
前回の特別編を思えば、今回もまた相当に中身の濃い仕上がりになりそうですね。
それなりの心構えをして楽しむとしましょう。
次回は特別総集編「テラフェイザーの脅威」です。
おそらくまたしても話数としてはカウントされないと思われるので、ブログで感想は書かないかもしれません。
それではまた。