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【感想】ウルトラマンデッカー 第4話「破壊獣覚醒」

昨日は朝から出ていたということもあり、先ほどようやく今週の「デッカー」を見ることができました。ARAIです。

 

 

さあ、今日も早速感想を書いていきますよ。「ウルトラマンデッカー」第4話です。

例によってネタバレを含みますので、本編未視聴の方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラマンデッカー 第4話「破壊獣覚醒」

初期設定紹介後の一発目エピソード

「デッカー」という作品をいよいよ本格的に展開していく、あるいは作品としてのバラエティを広げていく、という意味での第一発目のエピソードになるのかなという印象のお話でした。

 

前回までの初期3話で、アサカゲを含めたレギュラーキャストがすべて登場を果たし、新生GUTS-SELECT結成も完了、主人公の秘密を共有する重要な立ち位置であるハネジローのキャラも確立され、さらに当面の脅威が「スフィア」であることも改めて明確に示されるなど、初期設定の紹介のような、「デッカー」という作品の下地はある程度できたかなというところでした。

 

今回からはその下地をベースに、少しずつバラエティに富んだお話を展開しつつ、各キャラの深掘りやドラマ展開、伏線準備をしていくような流れになっていくのだろうなと。

 

担当監督がメインの武居監督から変更になっているのもその証拠ですかね。まあ物語中盤や終盤など、要所要所ではおそらく武居監督が担当されるのでしょうが、例年の感覚通りであれば、とりあえず今回から第1クール後半辺りまでは、回によって監督が変わる構成が続きそうですね。

初期3話で武居監督が築いた「デッカー」の下地を、これから各監督方がどのように利用し、調理していくのか。非常に楽しみです。

 

さて、そんな新たな展開の一発目を担当されたのは辻本監督。

最近では「Z」第5話「ファースト・ジャグリング」や第19話「最後の勇者」、「タイガ」第23話「激突! ウルトラビッグマッチ!」など、圧倒的なリスペクトと新たな解釈演出を交えた抜群のバランスで、歴代キャラ客演回を最高に盛り上げてくださった実績をお持ちの御仁です。

客演回以外では「タイガ」第18話「新しき世界のために」辺りが個人的にお気に入り。

 

 

内容としては、ざっくり言ってしまえばGUTSグリフォン初登場回。

本作の売りの一つであるGUTSファルコンとGUTSホークの合体形態であるGUTSグリフォンの登場を、カナタとハネジロー、ソウマ、イチカらメインキャラのドラマと、「ダイナ」からのリバイブ要素であるモンスアーガー(とメラニー遊星)を交え、見応えたっぷりに描いたエピソードになっています。随所にクスリとさせられる要素があるのもポイント。

 

ニュージェネレーション・ネオフロンティアを生きる者たち

カナタ

前回の流れから、すっかりハネジローとも打ち解けている様子。

デッカーという未知の力を得た今、その悩みや不安を共有できる相手がいるということはカナタにとって間違いなくプラスになってくることでしょうね。

 

序盤の訓練シーンは「ダイナ」でのそれを連想させられるもの。

ソウマからの指摘にはあからさまに不服そうでしたが、なまじここで下手に衝突しなかったのは個人的には好印象ですね。不服な部分はあれど、ソウマの言い分の正しさも割にすんなり受け入れてそうな。

まああの場面ではどちらかと言えば、図らずもウルトラDフラッシャーを召喚してしまったことの反省の方が大きかったようですが。

 

あと、ブリーフィングで合体メカへのロマンをソウマに語りはしゃぐ姿も印象的でしたね。「おもちゃじゃないんだぞ」というソウマのツッコミも含めて、なんかもうすっかり良いコンビ感です。

 

イチカ

序盤の訓練シーン以後の活躍は若干控えめ。まあ彼女に関しては次回があるようなのでそんなに気にすることもないでしょう。初期3話でも存在感確保してましたし。

終盤にカナタと2人、ソウマに温泉をねだるシーンがかわいらしいです。

 

ハネジローが咄嗟に放ったカナタのモノマネにはソウマ共々、少なからず違和感を覚えたようですが、まああのシーンはギャグということで良いんですかね。

まさか正体バレの伏線ということでもないでしょうが、ソウマと合わせて、戦闘中のカナタの所在に違和感を持った、という点は一応覚えておきましょうか。

 

あと、今回の舞台となったユノハナ町へはツーリングで行ったことがあるとのことでした。

前回で趣味はツーリングと話していたので、台詞だけながらも、こういった細かい設定を拾ってくれるのはありがたいですね、

 

ソウマ

開始5分で訓練を失敗させたカナタへの辛辣な言葉が印象的でしたが、まあ言い方の問題はあれど、あれはソウマの言い分が100%正しいでしょう。

「結果がすべてだ」と語る辺りに、第2話などで見せた彼のストイックな「完璧を求める姿勢」が見え隠れしていますが、こと今回に関しては戦闘中の生死に関わる問題だったわけですから、言い換えるなら要は「死んだら元も子もないだろ」という意味なのでしょう。不必要に完璧さを求めていたわけでは決してなく。

 

被弾したGUTSホークへ必死に呼びかけるシーンからも、カナタをちゃんと仲間と認識していることがわかりますね。

無駄に主人公に食って掛かって対立させられるキャラになってなくて良かったです。このまま順調に、不器用だけど仲間想いな実はアツいヤツになってくれることを願っています。

 

サワ

副隊長兼分析官。

前半のブリーフィング以降は割に活躍は地味め。隊長とセットで立っている画には、早くもお馴染みのコンビ感が出ています。

 

スフィアらが「完全復活したわけではない」としれっと語っていましたが、つまり、地球にバリアを張ったことで今のところスフィアらは力を使い果たしてしまったという認識になっているんでしょうか。

地球怪獣の不自然な目覚めや暴走など、彼女がしれっと語る分析や説明が、地味に今後の物語に関わる大きな伏線になっているような気がしています。

 

ムラホシ

カナタら前線部隊に素早く的確に指示を出していたシーンと、GUTSグリフォン合体時に妙に落ち着いたコメントをしていたシーンが印象的でした。

サワ共々、基本的に司令室でのリアクション担当で、今回の出番は控えめでした。

 

ハネジロー

カナタとくだけた口調で接し、うっかりウルトラDフラッシャーを召喚させた彼を咎めるなど、早くも良い相棒的ポジションを確立させています。

AIらしく、「気合い」などの根性論を否定する一方で、土壇場でGUTSグリフォンへの合体を試みるなど、思い切ったところもあるようですね。

まあ本人曰く「科学的分析に基づいて」とのことでしたが、おそらくムラホシやソウマ、アサカゲでは、あの場面での合体を判断することはなかったと思われます。そういう意味では、ハネジローも「確率」や「科学的分析」を根拠に、かなり無茶なことをやるヤツなのかも。

 

カナタの所在をごまかすために咄嗟に披露したカナタのモノマネは屈指のギャグシーンでした。

 

アサカゲ

前回に続いて登場。

特に印象的な活躍をしているわけでありませんが、彼が画面にいるだけで妙な説得力と安定感があります。

キャラクターとしては個人的にはまだ様子見段階ですが、どこか技術屋っぽい、ちょっとだけぶっきらぼうな喋り方が好きだったりします。

 

浜野町長

ユノハナ町長。ウルトラシリーズでお馴染み、かの堀内正美さんが演じられています。

どこぞの管理官やどこぞの死神のような怪しさはまったくなく、ただの人の好い町長さんでした。

奥様からと思われる電話の内容は、劇場版「メビウス」のオマージュですかね。

 

温泉街の戦い

ウルトラマンデッカー

被弾したGUTSホークの中から変身。ニュージェネ恒例の変身バンクだと、墜落する戦闘機からの変身シーンがどことなく流れが悪く、締まりも悪いように見えてしまいますね。まあまだ序盤だから、変身バンクをフルで見せないといけないのかな。

 

前回会得したストロングタイプの能力は、無事に使いこなせている様子。

モンスアーガーの力量を見るや、早々にタイプチェンジを判断し、弾ける力で応戦していました。

そういえば、デッカーのタイプチェンジ制限はどうなっているんでしょうね。ダイナのように一回の変身につき一回のチェンジなのか、ティガのように制限はないのか。

次回でミラクルタイプが登場するようなので、少し注意して見ておきましょうか。

 

今回のフィニッシュはゼアスを彷彿とさせるかかと落とし(技名不明)。

お話の都合上、厳密にはトドメを刺したのはGUTSグリフォングリフォンタロンビームでしたが、かかとを上げてからの燃え盛る演出は一見の価値あり。カッコ良いです。

 

遊星からの破壊者

破壊獣 モンスアーガー

メラニー遊星より送られた文明破壊兵器。カプセルからのプレゼン音声によれば、「数に限りがある」シリーズとのことで、今回出現した個体の他に、多くの数が宇宙に存在していることが示唆されています。

およそ1300年前に、今のユノハナ町のある土地に送り込まれ、地球の文明が宇宙に進出する時を待っていました。

 

フラッシュタイプのデッカーを容易く凌ぐパワーを持ち、手からは赤色破壊光弾を放ちます。

「ダイナ」に登場した個体同様に頭頂部が弱点ですが、今回の個体はすでにそこを防ぐシールドを展開できる能力を持っています。この点は「ダイナ」でのモンスアーガーⅡに該当する能力ですね。

 

このシールドの硬度は、ストロングタイプのデッカーでさえも通常の攻撃ではビクともさせられず、強固な皮膚と相まってまさに鉄壁とも言える防御力を誇っています。

上に書いたパワーと併せて、相当に厄介な手合いと言える怪獣でしょう。そこいらのルーキーウルトラマンでは歯が立たないかも。

 

本編では、あのスフィアゴモラが敵わなかったストロングタイプのデッカーを、カラータイマーが点滅するまでに追い詰める活躍を見せましたが、シールド展開時に目つぶしを受け怯んだところにかかと落としをくらいグロッキー。

ひびの入った頭頂部に、そのままグリフォンタロンビームを受け爆散。あえなく敗北となりました。

 

設定的に扱いやすいので、ぜひ2代目3代目と登場して欲しいですね。デザインも良いですし。

 

次回予告

レジェンド怪獣エレキングの登場。そしてついにミラクルタイプがその姿を見せてくれるようです。

イチカにもスポットが当てられるようですし、ドラマパートにも大いに期待できますね。

 

次回は第5話「湖の食いしん坊」です。

 

それではまた。

 

 

 


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最後の勇者

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  • 平野宏周
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