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【感想】ウルトラQ 第10話「地底超特急西へ」

3週間ぶりの更新です。ARAIです。

 

7月に入り、来週からはいよいよ「デッカー」が放送開始ですね。毎年のことながら、新作放送前のこのワクワクした気持ち、堪りません。来週からが本当に待ち遠しいです。

 

放送中作品の、いわゆるリアタイ感想というやつもやってみたいなとは思っているんですけどね…。

昨年の「トリガー」では一応、Twitterで全話感想をちょろーっと書いてたんですが、今年の「デッカー」ではブログでやってみようかな。どうしようかな。…と、一人ソワソワと迷っています(笑)。

まあ気持ちが向いたらということで…。断言はしないでおきましょう。

 

さて、それではいきましょうか。「ウルトラQ 4K」第10話です。

 

ウルトラQ 第10話「地底超特急西へ」

突き抜けたコメディ編

前回とは打って変わったコメディ編、いや、ともすればギャグ編とも言える内容で、肩の力を抜いてゆるーく楽しむことのできるものになっていました。

かわいらしくも小憎たらしい子供や、なんとも頼りにならない主任たちなどはどことなく「こち亀」を彷彿とさせるノリで個人的にはけっこう面白かったように思いますね。

 

真面目に見てしまうとツッコミどころだらけなんですか、今回は全編ギャグなんだと割り切って見てしまえばハマる人にはハマるかもしれません。

相変わらずエピソードのふり幅がすごいです。前回があれでしたし。

 

そして今回は放映順的には第10話ですが、制作順的には第28話に当たるとのこと。

つまり制作順的には今回のエピソードが最終話というわけですが……、最終話…?、最終話!?

びっくりですね。

全然最終話という感じがしません。

制作第1話に当たる第4話「マンモスフラワー」に関しては、メイン3人組のキャラクター性がなんとなく掴めるようになっていたり、一の谷博士も登場していたりと、言われてみればたしかに第1話だなと感じるようなつくりになっていたんですが、今回に関してはメイン3人組の活躍は皆無だわ一の谷博士は登場しないわとまったくもって最終話という感じがしません。

まあマンモスフラワーの時にも書いたように、制作順は制作順で、放映順は放映順なわけですからね。あまり気にしない方が良いのかもしれません。

 

 

さて、内容としては、新たに開発された地底超特急の試運転を舞台に、忍び込んだ子供たちと一平、そしてひょんなことから誕生した人工生命体M1号を中心に巻き起こるドタバタ騒動を描いたものになっています。

 

あまりにも危機感のない主任にお約束とばかりにカバンを間違える一平、肩車で大人のフリをする子供たちに、第6話「育てよ!カメ」を思い出させるコミカルなBGMと、上に書いた通り完全に突き抜けたコメディ編、あるいはギャグ編と言えます。

 

しかしながら、いなづま号が運行している際のスピード感や、本体表面の金属的な質感などは相も変わらず見事に作りこまれていて、ギャグ編と言えども侮れぬハイクオリティな特撮技術を堪能することもできます。

防衛チームのライドメカ好きの方ならば、いなづま号出発のシーンは短いながらも必見でしょう。

 

 

今回のオープニングは、サブタイトルの演出が独特でした。

電車さながらにキキィーッと止まる「地底超特急」の文字と、クルクルと西を指すコンパスがそのまま「西へ」の文字に。ここまで凝ったサブタイトルは初めてかも。

テーマ曲、ナレーション、映像は同時進行。いなづまの車体を様々な角度から写した映像が流れます。

今回の作風をアバンでしっかり伝えてくれているおかげか、いつものような不気味さをほとんど感じさせることのないオープニングに仕上がっていました。

 

アンバランスゾーンの住人たち

M1号の開発者である相川教授を大阪の研究所へ送り届けるべく依頼を受けるところでした。

どうも星川航空の事務所ではなくどこかの旅行代理店で話をしていた様子ですね。出向か、出張か、ヘルプ要員で駆り出されたのでしょうか。

 

その後、一平が相川教授のケースと取り違えていなづまへ乗車していることに気付くと即座に対応を開始。

車内の事態もすぐさま察知し、イタチ少年へ向けて力強く説得するなど少ない出番ながらも要所要所で存在感を示していました。

 

M1号との絡みはありません。

 

由利子

記者としていなづま号の公開試運転に招待されていました。イタチ少年とは日頃から顔なじみのようですね。

 

なんとも頼りなく、なんとも知識不足な主任に呆れ顔で取材をしているシーンなど、前半はそれなりに見せ場を確保していたものの、そこをピークに、徐々に存在感は薄れていきます。

まあ今回は仕方ないことかもしれませんね。

 

一平

冒頭カフェで自分のコーヒーを飲まれるという最高の「らしさ」を引っ下げての登場。

彼が相川教授のケースと取り違えていなづま号へ忍び込んだことがすべての発端となったわけですから、今回の騒動の間接的な元凶とも言えるかもしれません。

 

その後はメイン3人組の例に漏れず活躍は少なめ。カフェで10円まけろと言っていた辺りがピークでしたかね。彼の人柄が出ていたあのシーン自体はかなりのお気に入りなんですが。

 

イタチ少年

ゲストその1。新東京駅で靴磨きを生業とする少年で、こんな江戸っ子いるのかと思わずツッコミたくなるほどの江戸っ子です。

 

ヘチマ少年と共謀していなづま号へ忍び込みますが、乗務員にバレてしまい車内を逃走。

その後、運転室に潜んでいたところをM1号と遭遇。そのまま時速600kmで北九州駅に激突した衝撃で宇宙へ飛ばされ、M1号ともども宇宙を漂うこととなりました。

 

冷静に考えたらかなり悲惨な結末を迎えたゲストとも言えますが、今回は内容が内容のギャグ編とも言えるので、その辺りのツッコミは野暮かもしれませんね。

あるいはウルトラシリーズ史上初めて生身で宇宙へ到達した人類、あるいは人類を超越した存在になった人物とも言える…のかもしれません。

今もまた、どこかの宇宙をさまよっているのでしょうか。

 

主任

ゲストその2。西岡さんと言うらしいです。

新東京駅の駅主任を務め、由利子らマスコミ向けにいなづま号の説明と案内を行っていました。

が、はっきり言ってその知識は充分とは言えない様子で、かなりのんびりとした動作で電話を取るなど、あんたよく主任になれたなと思わずにはいられません。

 

いなづま号の説明の際は「絶対」という言葉をよく用いていましたが、北九州駅での車両止めでは「80%」という表現に留まっていたのが印象的でした。

イタチ少年の命に関しては「運に任せるだけ」と述べるなど、なんというか、なかなかにドライというか割り切っているというかなんというか…。

ギャグ編だからこそ許されるキャラですね。悪い人ではなさそうなんですが…。

 

相川教授

M1号の生みの親とも言える生物学者

研究への情熱を垣間見せる一方、自らの研究よりもイタチ少年の命を優先するなど真っ当な人間性も兼ね備えていました。

短い出番ながら、その落ち着いたしゃべり方や佇まいから、けっこう好きなキャラクターだったりします。個人的に一の谷博士との絡みが見てみたいところ。

 

川田記者

M1号が圧縮されていたボンベをフラッシュ撮影することで遺伝子活動を活発化させた張本人。今回の騒動の直接的な元凶とも言える人物です。

あの様子から、普段からズケズケと、軽率で浅慮な言動を繰り返しているのであろうことは想像に難くありませんね。フィクションに登場する、いわゆる典型的な「マスコミの人」というキャラに近いのかも。

 

わたしはカモメ

人工生命 M1号

相川教授によって創造された人工生命体。

当初はゼリー状の物体でしたが、カメラのフラッシュに反応しその遺伝子活動を活発化させ、ゴリラのような姿になりました。

 

3歳児程度の知能を持ち、その無邪気な行動によっていなづま号を暴走させてしまいます。

最終的にはイタチ少年と共に宇宙空間へ飛ばされ、そのまま宇宙を漂う存在になりました。

 

ゴリラのような姿へ変貌してから後、まもなくして言語を操っていたことからその学習速度は凄まじいものがあると言えるでしょう。

後に「X」で登場した個体が相当な知能を有していたのも納得ですね。同個体かどうかは不明ですが。

 

そういえば「Z」にも登場していましたっけ。

ゴメスらなどと併せて、「ウルトラQ」での最古級とも言える怪獣たちが近年の「ニュージェネシリーズ」にも登場して活躍しているというのは素直にすごいことだなと思いますね。

55年以上の歴史を誇るウルトラシリーズだからこそできることなのかも。

 

次回に向けて

次回…に関しては、ブログの更新としての次回は、冒頭に書いたように、もしかしたら別の記事になるやもしれませんね。

 

ウルトラQ」としての次回は、第11話「バルンガ」になります。

 

 

それではまた。