やっぱ、シンプル。 ~ARAIの雑日記~

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【感想】ウルトラQ 第5話「ペギラが来た!」

4月もまもなく終わりますね。ARAIです。

2022年も、3分の1が終わろうとしているんですねぇ…。ついこの前、年が明けたとばかり思っていましたが、いやはや早いもんですね。

 

…なんか毎回冒頭でこんな話をしてる気がしますね(笑)

次回から別の話題にします。(多分)

 

さ、それではいきましょう。「ウルトラQ 4K」第5話です。

 

ウルトラQ 第5話「ペギラが来た!」

ペギラが来た!

「こりゃまたすごいのが来たな」というのが第一印象。

ウルトラQ」という作品を見始めて、今回でもう早5話目。「セブン」の時と同じように、毎度毎度ワクワクさせられながら、「今見ても充分に楽しめる作品だ」というある種の納得感と妙な確信を持って楽しんでいるわけですが、今回はまた別格の衝撃でした。

 

これが本当に56年も前の作品なのか、と。

 

まあ前回も同じようなことを感じたもんなんですが、今回でまた上回って来ましたね。

 

モノクロなんて、なんのその、ですよ。

圧巻の迫力と凄まじい臨場感をもって描き出される「南極」と、筆舌に尽くしがたい恐怖感と厳然とした存在感をまとい迫るペギラ

いやもう、ホントに南極で撮影したのかなと一瞬思っちゃいましたよ。ホントに。

そう感じられるほどに、今回のお話は極めてリアルで、非常によくできていたと心から思います。大変面白かったです。

「世界よ、これが日本の特撮だ。」ってなもんですよ。

 

 

内容としてはシンプルに、南極に現れた怪獣の脅威とその撃退を描いたもの。

3年前に失踪した隊員の謎に「ペギラ」という単語といったサスペンスチックな要素や、急に襲い掛かってくる伊東隊員のシーンといったホラー要素なども随所に散見されるものの、どちらかと言えば今回は、総じて「ペギラ」という「怪獣」の脅威と迫力をストレートに楽しむようなお話になっていると感じました。まさしく「ペギラが来た!」というような、サブタイトルにすべてが凝縮されているように思います。

 

 

今回のオープニングも音楽、クレジット、ナレーションが同時進行。もしかしてこっちが標準仕様なのか…。第1話の導入が特殊だったんでしょうか。

氷河を進む船という構図を、氷河の合間から船首から、色々な角度で映し出すという映像でした。

見ようによっては自然の美しさと厳しさを描き出す素敵な映像なのかもしれませんが、BGMとナレーションでここまで不気味なものにできるのがすごいです。まさしくアンバランス・マジック。

このわずか1分ちょっとのオープニング映像に、いつもいつも魅了されてしまいますね。

ちなみに、今回のお話で私が唯一「56年前の作品」という時代を感じた描写が、このオープニングでの、船首視点で氷河を臨んでいる映像です。全編にわたって時代を感じる演出がこのシーンだけ、というのがむしろすごい。

 

アンバランスゾーンの住人たち

今回は単独で登場。由利子も一平も同行なしという変則パーティー状態です。特別取材班として南極に来ていたようですが、由利子ならともかく航空会社のパイロットである彼がなぜ?という感じ。由利子やデスクは別件で忙しかったとか?

開幕早々に腕を負傷してしまいましたが、そんなことなどお構いなしで今回もバリバリに行動しまくっています。今回は基地メンバー内では「部外者」的な立ち位置ですが、持ち前の行動力と柔軟な発想力で事態を打開していきます。アンバランスに過去4回も遭遇した経験はダテじゃあない。

 

由利子、一平、一の谷博士

今回は出番なし。一の谷博士のみ、名前が登場していました。

 

久原 羊子

ゲストその1。今回のキーパーソン。初の女性隊員にして医師。負傷した淳を彼女が手当てしたところから、今回の物語は始まります。

故郷の土を持って来ていたり、意味深な眼差しをしたりと開幕当初から何かある感バリバリだったわけですが、その正体は3年前に失踪した野村隊員の婚約者。彼の失踪の原因を突き止めようと隊へ志願したとのことでした。

作中では淳と共に、野村隊員失踪の謎と「ペギラ」の正体に迫っていくこととなります。

 

作中でも充分に描かれたその類まれなる行動力と、医師としての能力、加えて、錯乱した伊東隊員に襲われてもすぐに平静さを取り戻すといった胆力などから、彼女もまた淳らに匹敵するスペックと、アンバランスに適応できるポテンシャルを持った人物であると言えるでしょう。登場は今回のお話限りとのことですが、準レギュラーとしてメイン3人組と関わるのも面白かったかもしれません。

 

天田隊長

ゲストその2。南極日本基地の隊長。

周囲の意見に耳を傾け、事態を冷静に見つめることのできる良き隊長、といった印象でした。彼の理解と判断がなければ、ペギラ撃退は実現しなかったことでしょう。ペギミンHの発案、開発を行った淳と羊子に並び、今回のお話のMVPと言えます。

 

極寒の使者

冷凍怪獣 ペギラ

南極に生息する恐ろしい怪獣。アザラシに似た頭部と鋭く大きな2本の牙、大きな翼を持った二足歩行型の怪獣で、一説ではアザラシが怪獣したものと考えられているようです。本編の展開を考えるとその説は妥当かもしれませんね。目がかわいい。

 

黒煙をまとい飛翔し、口からは周囲に反重力現象を巻き起こす冷凍光線を吐きます。その温度はなんとマイナス130度にまで達し、上述の反重力現象と相まって、どこからどう考えても人類の脅威にしかならない存在です。

また、本編の描写を見る限りではお世辞にも大人しい性格とは言えず、どちらかと言えば好戦的とも取れる性格の様子。

 

アザラシと同様、南極大陸に生息するある特定の「苔」が大の苦手らしく、淳と羊子により開発されたペギミンHを観測ロケット経由で浴びせられたことにより退散。事態は収拾したかに思われましたが…。

 

 

そういえば、同族別個体がウルトラマンゼットと激戦を繰り広げたことも記憶に新しいです。

今回のお話を見てから「ファースト・ジャグリング」を見るとまた新しい発見があるやもしれませんね。「Z」が見たくなってきたなぁ。

 

次回に向けて

次回は第6話「育てよ!カメ」です。

 

それではまた。