やっぱ、シンプル。 ~ARAIの雑日記~

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【感想】ウルトラセブン 第41話「水中からの挑戦」

あけましておめでとうございます。ARAIです。

今年も自分のペースで、自分の言葉で、自分の気持ちをシンプルに、心の向くままにつらつらと書いていけたらと思っていますので、お時間の許す限り、どうぞよろしくお付き合いください。

 

改めまして、本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、それではいきましょう。新年一発目の感想。「セブン4K」第41話です。

 

ウルトラセブン 第41話「水中からの挑戦」

「セブン」らしからぬエピソード ~「妖怪」をテーマにした異色作~

いつもの「セブン」とは異なるテイストを持ったお話でした。

特に前半は、第38話での少年と約束した主人公、みたいな、なんとなく昭和第2期以降のウルトラシリーズのような雰囲気が強めでしたね。日本河童クラブのあのノリはともすればギャグ篇、コメディ篇とも取れるもの。ましてや今回はお話の中心が「妖怪」である河童、加えて全編を通じて日本河童クラブの面々が狂言回しのような役割を務めているなど、ウルトラシリーズ全体で見ればどうということもなく、よくある類のお話と言えてしまうものなんですが、「セブン」という作品単体で見れば今回は異色中の異色と呼べるエピソードかもしれませんね。「セブン」らしからぬ、とも言うべきか。

まあしかしながら、狂言回したる河童クラブの一人・竹村がテペト星人に殺害されてしまう辺りに関しては、なんか、「セブン」だなという感じがしましたね、正直。

 

一方で戦闘パートもまた一見の価値ありというか、異色とも言えるドラマパートとはまた違った意味で見応えのあるものに仕上がっていました。詳しくはまた下で書こうとは思いますが、やはりプール撮影の戦闘は良いですね。あのバチャバチャと戦う感じ。好きです。

 

湖底に潜む悪意 ~水棲怪人とカッパ怪獣~

登場したのは水棲怪人テペト星人とカッパ怪獣テペト。見た目もうまんま「河童」な今回の敵です。

 

前者テペト星人は複数体登場。伊集湖に潜伏し、湖中の魚を(おそらく)食い荒らし、近隣養鶏場の鶏たちも(おそらく)捕食。湖に近付く人間たちを脅かし、上述の通り深入りしようとした日本河童クラブの一人・竹村を殺害しました。

本編中の描写では、伊集湖あるいは地球に訪れた目的は一切明かされませんでした。調査のためか、侵略のためか、はたまた避難のためか。まあいずれにしても、本編での様子から少なくとも穏健派というか、平和的な何かを望んでいる様子ではなさそうでしたね。

地上で活動していた個体たちはフルハシ隊員やアマギ隊員に射殺され、切り札としてテペトを繰り出しますが、セブンに敗北。湖底に潜ませていた円盤で逃亡を図りますが、それもホーク3号に撃墜されてしまいます。

 

後者、カッパ怪獣テペト。見た目を一言で表すなら「一つ目の巨大カッパ」といったところでしょうか。

伊集湖に出現した巨大な卵のような球体から出現した個体で、テペト星人により操られているとされています。その見た目と「テペト」という名称から、個人的には複数のテペト星人が合体・融合して生まれた個体なのではないかと推測しているんですが、どうでしょう。

登場したセブンと対峙し、伊集湖を舞台に戦闘を開始。戦闘力自体はセブンには及ばない様子でしたが、二度にわたる騙し討ちでセブンを苦戦させました。頭部の皿から発する怪光線は、騙し討ちとはいえくらったセブンが苦悶の声を上げるほどだったので、それなりの威力を誇るものと思われます。

逃亡のためか、体勢を立て直すためか、またしても騙し討ちをかますつもりだったのか、一旦は水中に身を隠しセブンの目を逃れようとするものの、最終的には透視能力で居場所を見抜かれ、アイスラッガーで真っ二つにされ敗北を喫しました。

 

河童調査とレアなコンビとボートでデート ~今日のウルトラ警備隊~

今回のウルトラ警備隊は、第三者的立場から途中で登場するというようなかたちでした。お話の構成上こうなるのはやむなしですが、こんなかたちの登場は初めてじゃないですかね。

 

印象的だったのは、場所が場所なだけに地上任務なのにポインターが登場しなかった点と、ソガ隊員とキリヤマ隊長というややレアな?組み合わせによるホーク3号ですかね。

 

テントを張っての作戦だったり、ボートとダイビングによる湖調査とウルトラ警備隊の万能ぶりがいかんなく描かれていますが、一方でもう少し一般隊員を出しても良かったんじゃとも思ったり。まあ「セブン」は比較的、メインの防衛チーム以外の一般隊員を描いてくれているのでそこまで不満というほどのことでもないんですけどね。

 

ソガ隊員とキリヤマ隊長コンビによるホーク3号のシーンはなんだか目新しさがあって良かったですね。この2人がコンビ組んでホークに乗ったシーンて今までありましたっけ?あんまり覚えがない気が…。

さて、そんな2人ですが、テペト星人の円盤への猛攻撃が印象に残りました。なんでしょう、多分に気のせいだとは思いますが、キリヤマ隊長がホークに乗ってる時って、いつにもまして火力がすごくないですかね。なんか、他の隊員の時とは気迫が違うというか…。そりゃあザンパ星人を全滅できるわけだ。

 

あと細か…くはないですが、ダンとアンヌ隊員はもうなんていうかすっかり夫婦ですね(笑)

ラストなんて、ありゃあただのデートですぜ…。

 

伊集湖の戦い ~貫け、アイスラッガー

今回の戦闘パートはプール撮影でした。やったね!

個人的にプール撮影の戦闘パートが大好きなんですよ。あのバシャバシャ濡れながら戦うウルトラ戦士の様子に、いつも以上のカッコ良さを感じてしまうのです。水も滴る何とやら、というやつですかね。(違う)

水中変身からの、ガバッと水面へ飛び出しつつそのままテペトとの格闘戦を開始。バシャバシャと激しく取っ組み合いながら、湖内を行ったり来たりの戦闘は、カメラアングルの面白さも相まって見応え抜群です。

 

テペトによる騙し討ちで一度目は怪光線をくらい、二度目は文字通り足元をすくわれてしまいと、やや格好のつかないシーンも見られましたが、そこは我らが真紅のファイター。怪光線を受けるやエメリウム光線で反撃し、足元をすくわれれば冷静に体勢を立て直し。

水中に身を隠したテペトの居場所を透視能力で見抜き、サイドスローアイスラッガーを放ちます。紫電一閃、放たれたアイスラッガーは水面を貫き、テペトを見事真っ二つにしました。

切り裂かれたテペトの屍がぷかりと水面に浮かび上がるまでの一連のシーン、カッコ良いんですよねぇ。「セブン」の戦闘パートの中でもけっこうなお気に入り。

 

その他 ~次回に向けて~

さて、次はいよいよあのエピソードになるわけですか…。

 

次回は第42話「ノンマルトの使者」です。

 

それではまた。