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【感想】ウルトラセブン 第27話「サイボーグ作戦」

私の住む地域ではすっかり涼しくなってきました。秋ですね、ARAIです。

それでは今日もいきましょう。「セブン4K」第27話です。

 

ウルトラセブン 第27話「サイボーグ作戦」

惜しい出来栄え ~単体としてのリピート性は低い~

ウルトラ警備隊以外の地球防衛軍一般隊員が拉致され、侵略者に改造・利用されてしまうというお話。

 

そのゲスト隊員がソガ隊員と関わりがあったり、熱ミサイルやマグネチックセブンという前回の内容を考えるとなかなかに思うところのある兵器が登場したり、ボーグ星人のデザインだったりと、そこそこに見どころというか、おいしい要素はあったのかもしれませんが、どうにもそれら良い食材を上手に料理できなかったような…。惜しいというのか、やや不完全燃焼感を覚えてしまいました。

やろうと思えばいくらでも広げることのできるようなお話と要素だったとは思うんですけどね…。ソガ隊員とのドラマだとか、セブンとボーグ星人とで等身大隠密戦闘を展開するとか、あるいはそれこそ一般隊員の業務や彼らの人間関係にスポットを当ててみるとか。

 

もちろん、つまらないなんてことは決してありません。今のように「セブン」を通しで見ている身としてはごくごく普通に楽しめることはできました。

しかし、お話単体としてのリピート性は低いかもなというのが正直なところです。

 

鉄の女たち ~甲冑星人~

登場したのは甲冑星人ボーグ星人。

朝日沼に潜伏し地球防衛軍の野川隊員を拉致。サイボーグ改造を施し地球防衛軍基地を内部から破壊しようと画策していました。通常時は人間の女性のような姿で、戦闘時には肩書通り甲冑のような姿になります。個人的には幼少期頃からこのデザインがけっこう好きなんですよね。甲冑とか鎧とかって、なんかそそられたりしません?

 

地球人を容易にサイボーグ化でき、且つ小型でありながらも地球防衛軍基地を破壊せしめる爆弾を有するなど高い技術力を持った宇宙人なわけですが、うーん、どうにも知性はそこまで高くはないように思えましたね。ゴドラ星人もびっくりなほどにツメが甘いというかおしゃべりというか。少なくとも終盤でセブンに爆弾の在処を伝えたのは完全にマヌケでした。

女性の姿をしている通常形態時は不気味で無機質な感じが出ていて良かったんですけどね。侵略者があんまりそこまでペラペラしゃべるもんじゃあないですよ。

 

本編では2体の個体が確認できましたが、終盤でセブンと対峙した個体と、残る1体はおそらくウルトラホーク1号のマグネチックセブンによる爆撃の際に死亡したものと思われます。あれじゃあ完全に奇襲を受けていたような様子でしたし。

 

セブンと対峙後は激しい格闘戦を展開。あのセブンを格闘で追い詰める描写があったことから、戦闘の、特に格闘戦においての能力はかなり高いと思われます。しかも頭部から光線を放つことができ、且つ飛行(跳躍?)能力も持っていたようなので、並みのウルトラ戦士では歯が立たないでしょうね。

 

最終的には光線を躱された辺りで部の悪さを感じたのか、逃亡を図りますが背後からアイスラッガーを受け頭部を切断。残された胴体から泡のような体液を吹き出し死亡しました。

 

「力」を行使し続ける者たち ~熱ミサイルとマグネチックセブン~

今回のウルトラ警備隊については、見どころらしい見どころは総じてほとんどなかったりするんですが、やはり見過ごせないのは朝日沼で展開された宇宙船への攻撃作戦ですかね。

相手が侵略者であることが明らかだったあの状況的にはまったく不自然ではないんですが、沼一つを容易く蒸発させることのできる熱ミサイルと、宇宙船外壁に貼り付き、撃滅せしめるマグネチックセブンの存在は、前回のお話の流れを考えるとやはり思うところがありますね。

 

もちろん、仕方のないことではあるのかもしれません。すでに書いた通り、今回の相手は侵略者であることが明確に示され、尚且つ「身内」である地球防衛軍隊員が拉致・改造の被害に遭ってもいるわけです。「力」を行使し、侵略者を迎撃することは、少なくとも「悪」とは言えない筈です。

しかしどうにも不穏な何かを感じ取ってしまった自分がいますね。

今回のお話では特段、前回のお話について触れているわけではありませんが、これも永きにわたる「悲しいマラソン」の一幕だったりするのかなと。前回のお話を受けて、決して「正解」など出る筈もないこの問題を、ふと愚考してしまう自分がいました。

 

あと細かいところではキリヤマ隊長とアンヌ隊員のコンビによる出撃ですかね。今までこのコンビでウルトラホークに乗ったことありましたっけ?何だか見慣れない、新鮮な感じがしました。

お決まりの組み合わせを見るのも好きですが、お話によってはこういうイレギュラーな組み合わせを見るのも良いもんですね。

 

崖間の戦い ~真紅と甲冑の激突~

今回の戦闘パートはサイズ感が少し伝わりづらかったですね。はじめは等身大なのかと思いました。

 

開幕早々に勢い余って崖下に落ちてしまったセブン。

そこまで必死にしがみつかなくとも飛行すれば良かったのではとツッコむのは野暮ですかね。一瞬、足につけられた爆弾に毒でもあったのかと思ってしましましたが…。バランス取りづらかったのかな。

その後、ボーグ星人のうっかり?によって爆弾の在処が判明し、反撃へ転じます。

 

激しい格闘戦の末、ボーグ星人にマウントを取られ半ばグロッキー状態にまで追い詰められてしまいますが、そこは我らが真紅のファイター。ビームランプが点滅することもなく戦線へ復帰。

空中戦に移行しようとしたのか、あるいは上空からの猛攻を仕掛けようとしたのか、飛行姿勢を取ったところでボーグ星人に逃亡を図られますが、即座にアイスラッガーを投擲。頭部の切断に成功し、見事勝利を収めました。

数々の強敵が出現してきているとはいえ、やはり並みの宇宙人では真紅のファイターの相手にはならないようです。

 

その他 ~次回に向けて~

お、恐竜戦車の登場ですね。今回に続いて、好きなビジュアルなんですよね。

 

次回は第28話「700キロを突っ走れ!」です。

 

それではまた。

 

 

サイボーグ作戦

サイボーグ作戦

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