すっかり暑くなってきたと思ったら、もう少しで2021年の半分が終わるんですね。
早いもんですまったく。
さあ、今日もいきましょう。「セブン4K」第10話です。
ウルトラセブン 第10話「怪しい隣人」
すぐ近くに潜む宇宙人 ~見事に「よくわからない」四次元空間~
サブタイトルでだいたいの察しがつきますが、怪しい隣人が実は宇宙人で地球を侵略しようとしていました、というお話です。
所々にやや間延びしてしまったシーンが散見されたものの、人間擬態時のイカルス星人が緑色に照らされるシーンや、四次元世界の描写、コンビナートの襲撃シーン、戦闘パート時のカメラアングル、宇宙を飛ぶウルトラホークなど、全体的に画的な見所が非常に多い印象で、且つお話的にも「自分のすぐ近くに宇宙人が潜んでいるかもしれない」というちょっとした不気味さを醸し出していて、個人的には大変楽しめた一編でした。
特に四次元世界の描写については、もちろん時代を感じさせるセットや演出ではあるんですが、真っ白な部屋と灯りの下に、黄色の風船と緑色の植物(のようなもの)があるという、ただただ「よくわからない場所」という感じがどストライクでした。しかもその空間の中にポツンとマシンが置いてあるというのも何ともアンバランスでまた良い。
あと、やはりエンディングに含みと余韻を持たせるナレーションは良いですね。
第2話「緑の恐怖」然り、第8話「狙われた街」然り。お話は終わるけれども、お話が残す「味わい」のようなものがしばらく心に残るような、そんな感じがします。
さあ、そんな第10話でしたが、以下でまたあれこれと見ていきましょう。
次元を操る侵略者 ~異次元宇宙人~
登場したのは異次元宇宙人イカルス星人。近年の「ニュージェネレーションヒーローズ」ではそのキャラと、関智一さんの見事な演技もありどこか憎めないというか、かわいげのある敵役というイメージですが、本作の登場個体は紛れもなく「悪」であり、疑いようのない「侵略者」です。
人間に擬態し、次元を操るマシンを開発。四次元から円盤を発進させコンビナートを襲撃し、同胞を地球に呼び込む準備を進めるなど、狡猾で邪悪な側面が全面に描かれていました。
その後、次元を操るマシンを破壊し四次元空間から脱出したダンと対峙。擬態を解除してセブンと激突します。
円盤との連携や体から発する光線(アロー光線)でセブンをやや手こずらせたものの、最終的には腹部へのアイスラッガーで大ダメージを負ったところにウルトラサイコキネシスを受け敗北。山の向こうへ飛ばされ、死亡しました。
空に宇宙にウルトラホーク ~異次元円盤を追撃~
今回のウルトラ警備隊は前回の分を取り戻すが如く、ウルトラホーク1号2号を駆り、空に宇宙にと大活躍でした。
まずは円盤を迎撃するべくフルハシ隊員とアマギ隊員がホーク1号で先行。その後、円盤が宇宙への逃亡を図ろうとしたところでソガ隊員がホーク2号で追撃。最終的には1号2号の両方で円盤を追い詰め、放たれた光線を躱し、見事に撃墜しました。すごい!
あとはアキラ少年に一緒に会いに行こうとダンを誘うアンヌ隊員が印象的でした。あんな風に自然と声を掛け、ダンもごく自然に了承したりと、すっかり仲良しというか、良き仲間、良き相棒、といった感じですね。
ただ一方で、別荘地に到着してからのアンヌ隊員の活躍がほとんどなかったのはやや残念でした。というかダンとアンヌは、一体何回互いの名前を呼び合ってたんでしょうか。
森の戦い ~新技「ウルトラサイコキネシス」炸裂!~
今回のセブンは何だか久しぶりな気がする巨大化戦闘を繰り広げてくれました。
対峙したイカルス星人の突進と、円盤から放たれた光線を立て続けに躱し、一旦は山陰で体勢を立て直していましたが、後に格闘戦で反撃を開始。じりじりと間合いを取りつつ、放たれたアロー光線を難なく回避します。直後、お返しのアイスラッガーをイカルス星人の腹部に見舞いますが、その際にはなんと爆発が。
この爆発のエフェクトには少し面食らってしまいましたが、おそらく今回のアイスラッガーは斬撃による切断技なのではなく、打撃によるある種の衝撃波のような技だったのかなと勝手に解釈しています。
その後、新技ウルトラサイコキネシスを発動させイカルス星人を山の向こうへ吹き飛ばし、見事勝利を収めました。
ウルトラホーク1号の登場による円盤の撤退がなければもう少し手こずっていたかもしれませんが、やはり今回も総じて安定感と冷静さのある戦いぶりでしたね。
その他 ~次回に向けて~
次はあれですかね、例の長くて円いやつ。このお話も、ちゃんとしっかり見るのは初めてかもしれませんね。楽しみです。
次回は第11話「魔の山へ飛べ」です。
それではまた。