ブログを始めてそろそろ2週間のARAIです。
今日も引き続き私の好きなものについて書いていきたいと思います。
好きなものについて語る(2)~アメコミ映画編~
ウルトラシリーズと並び、今の私にとって欠かすことのできないもの。それが「アメコミ映画」です。
本当に大好きで、週に1、2本はアメコミ映画を見ないと気が済まないぞというぐらいにどハマりしているんですが、実は興味を持ち始めてまだそんなに年数は経っていなくてですね。
少しばかりネットで調べただけでも垣間見えるその歴史の深さと幅の広さ、そして何よりファンの方々の熱い想いたるや、まだまだ私なんて「ファン」と名乗るのも烏滸がましいなと思いつつ、自らを「入門者」として少しずつ、色々な作品を見始めていっているところなんです。
追々、好きなアメコミ映画作品についても自分なりの解釈と言葉で、感想なんかも書いていけたらいいなとも思っているんですが、とりあえず今日は「アメコミ映画入門者」の私の、アメコミ映画との出逢いから、どハマりした経緯、現在に至るまでを語らせていただきます。
アメコミ映画との出逢い ~スパイダーマン~
人生で一番最初に見たアメコミ映画は、記憶にある限りではおそらく2002年に公開された「スパイダーマン」だったかと思います。当時小学生だった私は、親がレンタルしてきた―おそらくテープだったかと思いますが―ビデオで「スパイダーマン」を見ました。
当時の記憶はほとんどありませんが、まあ単純に見て「面白かったな」と感じた程度だったかと。「外国のヒーローってすごい!」とか「スパイダーマン最高!」とか、そんな気持ちを抱いた記憶もほとんどありません。
おおよそ、私の幼少期や少年期にそれなりに楽しんで、何とはなしに見ていた洋画―記憶として印象的なのは、例えば「ジュラシック・パーク」だとか「ディープ・ブルー」だとか「メン・イン・ブラック」だとか(今にして思えば時代を経ても色褪せない名作の数々なんですが…)―などと同じような括りだったのかなと。
決して衝撃的だったとは言えない、というのが、私とアメコミ映画との初めての出逢いでした。
15年間の空白と大きな過ち
そこからなんと、約15年間に渡り、私はアメコミ映画と無縁の人生を送ることになります。
いや本当に、今にして思えば、本当に本当に信じられないんですが、アメコミ映画にまったく興味がなかったんですよ。
というか、そもそも「洋画」に興味が湧かなかったんですよね。
もちろん、その15年間一度も「洋画」を見なかったのかというとそんなことはなくて。「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「スター・ウォーズ」、「ハリー・ポッター」などのシリーズは見ていましたが、ほぼそれだけ。友人に誘われたから見るとか、たいていそんな感じでした。
そして何よりその当時の私にとって、「洋画」、特に「アメコミ映画」というのは、「ただひたすらにド派手なバトルと大規模なCGが展開されるもの」という認識で、そこにいわゆる「ドラマ」であったり、「ストーリー」であったり、そんなものはあってないようなつまらないものだとさえ感じていたんです。
だからそもそも、「アメコミ映画」や「洋画」に対してほとんど興味が湧かなかった。
あり得ないですよね、本当に。当時の私をはっ倒してやりたいです。
「あんたは何考えてんだ」なんて言いながら肩を揺さぶってやりたいです。
まあ当時の私は今よりも、何というか、「作品」に対して「受け身」だったんですよね。映画やアニメといった「作品」は、ただ「見る」ものだとしか考えていなかった。
ただ「見て」、「面白かったかどうか」だけを判断する。今にして思えばなんと贅沢で、傲慢だったかと思います。
映画やアニメといった「作品」は、まあもちろん視覚的には「見る」ところから始まるんですが、それ以上に、何より「感じる」ところにこそ、その醍醐味があるんじゃないかと、今は思っています。
その作品を見て、自分は何を想ったか、何を感じたか。
どんなに興味のない作品でも、どんなに興味のないジャンルでも、そこに何かしら「感じる」ものがあれば、その作品やジャンルに出逢えた意味はあるんじゃないでしょうか。
「面白い」や「つまらない」だけじゃない、その作品を通して「感じる」何か。
最近は年齢のせいか、それに出逢うことも多くなりました。
まあだからこそ今になって、昔はこれっぽちも興味が湧かなかったものに心惹かれているのかもしれませんが。
少し話が逸れてしまいました。
いずれにしても、当時の私の「作品」を鑑賞する際の驕った姿勢と、「洋画」に対する歪んだ認識は大きな大きな過ちだったことは間違いありません。
アメコミ映画にまったく興味を示さなかった私の15年間は、文字通り空白の15年間でした。
しかし後に、あるヒーローをきっかけに私はアメコミ映画に目覚めていくことになります。
思いがけない衝撃 ~ワンダーウーマン~
時は2017年。
縁あって映画無料鑑賞券なるものを持っていた私は、当時交際していた現在の妻に誘われたことをきっかけに、大ヒットを記録していた「ワンダーウーマン(字幕版)」を見ることになりました。
はじめは「それなりに話題作みたいだし、まあ楽しめるだろう」程度に思っていたんですが、どっこい、「まあ楽しめるだろう」だなんて、なんと甘かったことか。
それはもう筆舌に尽くし難い凄まじい衝撃でしたね。
美しくも壮大な映像。
出し惜しみなくしっかりと丁寧に描かれるダイアナのヒーローとしての強さと脆さ。
一軍人に過ぎないスティーブの抱く揺るぎない信念と情熱。
信じられないほどにリアルで、ハッタリのない迫力で展開される戦い。
洋画って、いや、アメコミ映画って、こんなに凄いのかと。
こんなにも面白くて、こんなにもしっかりとしたドラマがあって、こんなにも夢中になれて、こんなにも心揺さぶられるのかと。
この作品を劇場で見た直後、今まで振り向きもしなかった多くの話題作が私の頭をよぎりました。そして同時に、こうも思いました。「もしかして自分は、今までとんでもない思い違いをしていたのではないか」と。
「マーベル」と「DC」を知ったきっかけ ~ジャスティス・リーグ~
「ワンダーウーマン」の興奮が冷めやらぬ中、またしても妻に誘われ見たのが「ジャスティス・リーグ(吹替版)」。
「前に見たワンダーウーマンが登場しているらしいアベンジャーズ的な映画」という認識で見た同作でスーパーマンとバットマンに興味を持ち、そこで初めて「ジャスティス・リーグ」と「アベンジャーズ」の違い、すなわち「DC」と「マーベル」の違いについて調べ始め、素人ながらに理解しました。
この時点で私の中ではすでに、「マーベル」と「DC」の映画シリーズをそれぞれ順番に見ていきたいなぁという気持ちになり始めてはいたんですが、どことなくまだ、もう一押し、動き出すにはまだもうワンパンチ足りないような感じでした。
厳然たる衝撃と圧倒的存在感 ~アベンジャーズ~
そんな中、またまた妻に誘われ見た映画が、私の中で決定的かつ厳然たる衝撃、そして圧倒的なまでの存在感をもって、アメコミ映画というものの素晴らしさを心に刻みつけました。
そうです。「アベンジャーズ」です。
厳密には当時のシリーズ最新作「アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー」になりますが、字幕版でリアルタイムに劇場で見た同作により、私は完膚なきまでにアメコミ映画に心奪われてしまいました。
もちろん、当時の私にとってはこの「インフィニティ・ウォー」が初のMCU視聴作品だったわけですから、正直誰が誰だか、何が何だか全然理解が追い付かないわけですよ。「どうやらあれがアイアンマンの人らしい」だとか「ああ、スパイダーマンね」だとか「ドクター・ストレンジは聞いたことあるな」だとか、その程度。
そんな私でさえも、前知識予備知識ゼロの私でさえも、初めて同作を見た時、間違いなくこれまでのシリーズの「積み重ね」のようなものを感じ取ることができたんですよね。キャップへの連絡を躊躇うトニーの表情だったり、友情の抱擁を交わすキャップとバッキーだったり。わからなくても、知らなくても、これまで展開されてきた物語や歴史を「感じる」ことができたんです。
ああ、この映画は、このシリーズは、そんなことができるのかと。
見たこともない人にでさえも、その「物語」や「歴史」の深みを感じさせることができるのかと。
そして、シリーズ初見の私でもこんな風に感じられるということは、じゃあ当初からシリーズを追ってきた方々はどれほどに感じられたのだろうかと。
その衝撃たるや、「ワンパンチ」なんてもので済むものではなく、思い切りハンマーで殴られたぐらいの勢いで。
私を動き出させるには充分も充分なものでしたね。
同作のエンディングは初見の私にとってもなかなかにショッキングなものでしたが、それでも私は心に固く決めていました。
「シリーズをすべてたどっていこう」と。
そして現在へ
そこから私がアメコミ映画に夢中になるまで、さほど時間は掛かりませんでした。
「インフィニティ・ウォー」が公開された2018年に、「アイアンマン」から始まるMCUの物語をたどり始め、翌2019年の「スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム」まで追いついた後に、いわゆるDCEUと呼ばれるシリーズを「マン・オブ・スティール」から順に見ていきましたが、もう楽しくて楽しくて。
そしてそれだけでは飽き足らず、今ではMCUやDCEU以外のアメコミ映画にも手を出し始めています。
最近では、私自身のアメコミ映画の原点とも言える「スパイダーマン」(いわゆる「TM版」や「サム・ライミ版」と呼ばれているもの)シリーズを改めて見直したり、今は「X-MEN」シリーズを追いかけているところで。
冒頭にも書いた通り、まだまだ見始めの「入門者」ではありますが、私にとってアメコミ映画は、今やウルトラシリーズに並び、胸を張って「大好き」と言える存在になっています。
今日は、そんなアメコミ映画との出逢いについて語らせていただきました。
思っていたよりもけっこうな長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
今後も不定期に、好きなものについてつらつらと書いていきたいと思います。
それではまた。